夫の不祥事によって一度は表舞台から姿を消していた女優パク・ハンビョルが、映画『カルマ』で約6年ぶりに女優業に復帰する。
本作は、過去の悪行がやがて“業(カルマ)”として自分に降りかかり、人生が崩壊していく過程を描く社会派ドラマ。重罪事件の裁判や量刑の矛盾を鋭く見つめ、重厚なメッセージを込めた作品だ。共演にはパク・ホサン、パク・シフ、チョン・インギ、チャン・ヒョクジンら実力派俳優が集結し、緊張感あふれる演技アンサンブルにも注目が集まっている。
パク・ハンビョルが演じるのは、犯罪被害者の人生を記録するドキュメンタリー番組のプロデューサー“ヤンPD”。真実を追求する報道精神と、視聴率のために刺激を求める業界の現実との間で葛藤する、複雑な内面を抱えたキャラクターだ。
メガホンを取るのは、2013年に問題作『悪戯』で監督デビューを果たしたハン・ジョンフン。『カルマ』は2026年の劇場公開を目指し、2024年下半期から国内外の映画祭出品を皮切りに本格的な展開が予定されている。
なお、タイトルの「カルマ(karma)」はサンスクリット語に由来し、未来の善悪の結果を生む原因となる“行為”を意味する仏教用語。作品全体を貫くテーマを象徴する言葉でもある。
2003年に映画『女校怪談3 - 狐怪談』でデビューし、様々な作品でキャリアを積んできたパク・ハンビョルだが、ここ数年は私生活を巡る騒動をきっかけに芸能活動を休止していた。
彼女は2017年、芸能マネジメント事業などを手がける「ユリホールディングス」の元代表ユ・インソク氏と結婚。2019年、ユ氏がBIGBANGの元メンバーV.I(スンリ)を中心に起きた、性接待や薬物、脱税など複数の犯罪が絡む韓国芸能界最大級のスキャンダル「バーニングサン事件」への関与が報じられた。パク・ハンビョル自身に直接の関与はなかったが、世間の視線が厳しさを増す中、同年のドラマ『悲しくて、愛』を最後に活動を中断することとなった。
以降はユ氏の裁判に際して嘆願書を提出するなど、家庭を守ることに専念。カフェの経営や個人YouTubeチャンネルの運営も行い、公の場では慎重な姿勢を続けていた。
そんな彼女は最近、親子バラエティ番組『パパと私』に出演し、6年ぶりにテレビ復帰。その流れのなかで、ついに本業である女優としての復帰作『カルマ』への出演が決定した。
(記事提供=OSEN)
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