「n番の部屋事件」を筆頭に深刻化する韓国デジタル犯罪、現代の闇を描いた『配信犯罪』が日本公開決定

2023年08月29日 映画 #韓国映画

日々巧妙さと危険度が増し、誰もが無関係ではいられないデジタル性犯罪。「n番の部屋事件」以降、関連法が改正され、厳罰化が進んでいる韓国でも、依然社会問題として存在し続けている。

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このような現代特有の恐怖を描いた作品が映画『配信犯罪』だ。本作は、友人から違法ライブ配信のリンクを受信していたことがバレてしまい、恋人のスジンに振られそうなフリーランスプロデューサーのドンジュが主人公。大企業への就職活動に挑みつつ、スジンのサプライズ誕生日パーティーの準備をしていると、彼のPCに謎のライブ配信リンクが送られてくる。違法なサイトと思われるその画面には、スジンと“ジェントルマン”と名乗る仮面を付けた不気味な男が。あらゆる伝手(つて)、人脈、SNS、そして頭脳を使いスジンを救うべく奔走するドンジュ。彼はスジンを救えるのか。ジェントルマンのスジン誘拐の真の目的とは…。

自分の恋人が、今にも危険にさらされようとしていたらと思わせるような内容の本作。『新しき世界』などのノワールから『ノンストップ』などのコメディまで、硬軟問わず印象的な演技を見せつける名優パク・ソンウンが演じるのは、違法ライブ配信のホスト、ジェントルマン。犯罪ショーの主催者として主人公ドンジュをどん底に叩きつけ、その運命を翻弄する。

そしてジェントルマンの手中に落ちた恋人スジンを救うべく、奔走するドンジュを『RUGAL/ルーガル』のパク・ソンホ、ドンジュの恋人スジンを『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のキム・ヒジョンが演じる。監督は『王の預言書』などを製作し、本作が長編初監督となるチェ・ジュヨンが現代ならではの息を呑むリアルタイム追跡劇を完成させた。

(ⓒ 2023 Triple Pictures Inc All Rights Reserved.)パク・ソンホ as ドンジュ
(ⓒ 2023 Triple Pictures Inc All Rights Reserved.)キム・ヒジョン as スジン
(ⓒ 2023 Triple Pictures Inc All Rights Reserved.)パク・ソンウン as ジェントルマン

今回、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。ポスタービジュアルは、「今日の生贄は―」という不穏なコピーと共に、顔の半分を隠したジェントルマンの姿が抜群に目を引く1枚となっている。

ⓒ 2023 Triple Pictures Inc All Rights Reserved.

続いて予告編は、違法サイトを受信した履歴を弁明するドンジュの姿から幕を開ける。最愛のガールフレンドであるスジンに今にも振られようとしている、まさに絶体絶命の彼。そんなドンジュのPCに、あるリンクが送られてくる。自動的に開いたそのサイトには、「ジェントルマン」と名乗る不気味な男と、今まさに焦がれるスジンの姿が。スジンを救うべくあらゆる手を尽くすドンジュだが、画面の向こうには手も足も出ない。意味深な言葉を残しながら、事態を最悪の方向に進めていくジェントルマン。彼の「地獄へようこそ」という胸をざわつかせるセリフで幕を閉じ、本編への期待が高まる。

映画『配信犯罪』は、10月13日よりシネマート新宿、10月20日よりシネマート心斎橋にて公開。

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