親友でもある女優のハン・ソヒとチョン・ジョンソが、映画『PROJECT Y』でタッグを組んだ。
ハン・ソヒとチョン・ジョンソは、同世代女優としての相乗効果と、親しい友人としての“ケミ(相性)”に自信をのぞかせた。
『PROJECT Y』の制作報告会が12月16日、ソウル江南(カンナム)区のメガボックスCOEXで行われ、ハン・ソヒ、チョン・ジョンソ、キム・シンロク、チョン・ヨンジュ、イ・ジェギュン、ユア、イ・ファン監督が出席した。
『PROJECT Y』は、華やかな都市の真ん中で別の明日を夢見ながら生きてきたミソン(ハン・ソヒ)とドギョン(チョン・ジョンソ)が、金塊を盗むことから始まる物語だ。
イ・ファン監督はタイトル『PROJECT Y』について、「大げさと言えば大げさだ。“Y”は“young”や“youth”、あるいは“yum”だ。そうしたニュアンスを持つ“Y”の単語を組み合わせてみた。映画を見る立場から『あなたたちはどうなのか』という感覚を伝えたかった。同時に、ある程度年齢を重ねた観客には、この映画を通して若い頃の欲望を思い出してほしいと思った」と説明した。
続けて「ある意味では抽象的なタイトルだが、それでもこのタイトルが良いと思ったのは、観客一人ひとりが自分だけの“Y”を完成させて劇場を後にしてほしいと願ったからだ」と付け加えた。
ハン・ソヒは自身が演じるミソンについて、「誰よりも自由を夢見て、誰よりも日常的な人生を望む人物だ。世界で唯一信じられるドギョンと共に困難な状況に直面しながら、自分なりの人生の方向を切り開いていく人物」と語った。
ドギョン役を演じるチョン・ジョンソは、「一つを選べば、その選択にすべてを賭けて一発を狙う人物だ。“人生は一発”を狙う、重みのある部分を持っている」と説明した。
ハン・ソヒは、チョン・ジョンソとの共演について、「とても流れるように撮影できたと思う。撮影前からいろいろな話をたくさんした。毎シーンごとに」と述べ、「キャラクターの性格がはっきりしている分、それがうまく融合して良い仕上がりになった」と振り返った。
またハン・ソヒは、「ドギョンというキャラクター自体がワイルドで荒々しい魅力を持っているが、実際のチョン・ジョンソは白くて細身だ。劇中でドギョンを見たとき、チョン・ジョンソ本人の姿がまったく見えなかった点が新鮮だった。それだけドギョンという役を深く吸収していたことがよくわかった」と称賛した。
さらに、「人間的にはドギョンに似てはいけない部分もあるが、さっぱりした性格は似ている気がする。そうした点が私には良い印象として伝わった。演技の面でも現場への没入度が非常に高い俳優だった。私も逆に多くの助けをもらった。台本以上に、より楽しくシーンを作る原動力になったと思う」と付け加えた。
これを受け、チョン・ジョンソは「現場で一緒に撮影する仲間であり同僚であり、同じ作品を作っていくハン・ソヒがいるというだけで、大きな慰めと力になった」と語り、「とても寒い中で撮影したシーンも多く、動きの激しい大変な場面や、多くのエネルギーを必要とする場面もあった。そんな中で、私より先に前に出て体を張る姿を見て、体を惜しまないタイプだと感じた。その点が意外でもあり、人として学ぶことが非常に多かった」と感謝を伝えた。
『PROJECT Y』は、2026年1月21日に韓国で公開される予定だ。
◇ハン・ソヒ プロフィール
1994年11月18日生まれ。韓国・蔚山(ウルサン)出身。身長166cm。2016年にSHINeeの楽曲『Tell Me What To Do』のミュージックビデオの出演で芸能界入りし、2017年のドラマ『ひと夏の奇跡~Waiting for you』で本格女優デビュー。ドラマ『夫婦の世界』でブレイクし、以降『わかっていても』『マイネーム:偽りと復讐』『京城クリーチャー』など数々の話題作に出演した。デビュー時から大手食品メーカーや化粧品メーカーなど、様々な企業のCMモデルを務めた。
◇チョン・ジョンソ プロフィール
1994年7月5日生まれ。幼いころからカナダと韓国を行き来し、カナダで中学校を卒業し高校の途中で韓国に帰国した。演技のスクールに通いながら、事務所を見つけた。事務所との契約から3日後に『バーニング 劇場版』の主演に抜擢され、華々しいデビューを飾る。その後、Netflix映画『ザ・コール』でヨンスク役を演じ、新人らしくない演技力で話題となり、Netflix『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』でトーキョー役を演じて、知名度を上げた。
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