“悪魔の涙”…韓国を揺るがした「n番の部屋」事件、主犯格や共犯者は最終弁論で何を語ったか

2020年10月23日 社会 #n番の部屋事件

数多くの未成年女性を含むわいせつ映像をSNSで流布した“n番の部屋”事件。この事件で“博士の部屋”を運営し、拘束裁判中の“悪魔”チョ・ジュビン(24)が、涙声で最終弁論を行った。

【画像】“n番の部屋”を最初に作った24歳の大学生がカメラの前に

検察は10月22日にソウル中央地裁・刑事合意30部(イ・ヒョンウ部長判事)の審理で開かれたチョ・ジュビンらの結審公判で、「被害者たちが被告人を厳罰にしてくれと涙ながらに訴えている。無期懲役と位置追跡電子装置(GPS監視)装着45年を宣告してほしい」と要請した。

また、チョ・ジュビンを含め共犯者たちに性暴行治療プログラムと児童虐待治療プログラム、児童・青少年関連機関と障害者福祉施設の就業制限命令、位置追跡電子装置装着命令なども宣告するように要請した。

チョ・ジュビンは何を語ったか

チョ・ジュビンは最終弁論で、涙を流した。

彼は「犯行当時、私は人間の尊厳について考えていなかった。過ちについて言い訳したり、回避したりすることはできない。責任を負うし、心から悔いて贖罪すべきだ」とし、「悪人チョ・ジュビンの人生は終わった。悪人にピリオドを打ち、反省の道を歩いていきたい」と述べた。

一方、この日、チョ・ジュビンの共犯者であるカン氏は「私はこの国を離れ、生きて再び帰ってこないために全力を尽くす」とし、「独裁と搾取、欺瞞が蔓延した大韓民国の国民ということが恥ずかしい」などと、不合理な発言をした。

被害者側は、弁護人を通じて提出された嘆願書で「忘れられない被害を抱いて生きていかなければならない」とし、チョ・ジュビンに対する厳罰を求めた。被害者らは「チョ・ジュビンが自分に与えられた才能を利用し、被害者たちに償いたいと反省文に書いたことを見て、むなしい笑いが出た。反省だけで、今の状況をどうやって解決するのかわからない」などと、心境を伝えた。被害者全員が声をひとつにし、チョ・ジュビンへの厳しい処罰を求めている状況だ。

チョ・ジュビンの弁護人は、「今回のような犯罪が誘発され、長期間行われ、それによって利益を得ることができる社会的な環境も考慮しなければならず、環境に起因する責任までチョ・ジュビン氏に聞いてはならない」と善処を訴えた。同時に「この事件の被告人が処罰を受けても(似たような犯罪で)利益を得る者が再び表れるはずであり、その方法もますます発展していくだろう」と説明した。

宣告公判は11月26日に行われる。

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