毎年秋にシネマート新宿、シネマート心斎橋で実施される劇場発信型映画祭「のむコレ」の開催が今年も決定した。
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6年目となる今年は「のむコレ6」として、韓国、香港、中国のアジア作品を中心とした選りすぐりのラインナップが上映される。
毎年好評のユニークな作品別の割引企画はもちろん、今回は「おうちでCinem@rt」での先行配信タイトルも充実している。全18作品のお披露目に先駆け、まずは要注目の9作品と、「のむコレ」上映作品の選定に携わるシネマート新宿/心斎橋 番組編成担当、野村武寛氏のコメントをチェックだ。
『7号室』『怪物』のシン・ハギュン、『パイレーツ: 失われた王家の秘宝』のイ・グァンス共演の『僕の特別な兄弟』
頭脳明晰だが身体障がいのため車椅子生活を送るセハと、運動神経抜群だが知的障がいを持つドング。20年をともに暮らし、実の兄弟以上の強い絆で結ばれていた彼らの元にドングの母親が現れ、彼の保護者となると言い出す…。多くの作品に参加してきた名優シン・ハギュンと、近年、俳優としての活躍目覚ましいイ・グァンスのフレッシュなケミストリーに期待が高まる。ドングを演じたイ・グァンスは、百想(ペクサン)芸術大賞の映画部門 男優助演賞を受賞した。
韓国コメディの底力を堪能できる『正直政治家 チュ・サンスク』
本国では今秋に続編の公開が決定したヒット作。息を吐くように嘘をついて支持を集め、4回目の当選を目指す政治家チュ・サンスクが、ある日を境に本当のことしか話せなくなってしまう。果たして嘘がつけなくなった彼女の政治家生命はどうなるのか。『僕のなかのあいつ』『ガール・コップス』などで唯一無二のキャラクターを演じてきた主演のラ・ミランは、本作でコメディ作品としては異例の青龍(チョンヨン)賞主演女優賞を受賞した。サンスクに忠実な秘書役のキム・ムヨル、サンスクの夫を演じるユン・ギョンホら豪華実力派俳優の共演にも注目だ。
●現職議員の方はなんと100円!
神話(SHINHWA)のキム・ドンワン主演スリラー映画『覗き屋』
顧客の隠された画像や個人情報を元に小金を稼ぐスマートフォン修理業者のスンヒョンのもとに、かつて一世を風靡した女優であり、現在は国会議員キム・テサンの妻であるミニョンが客として現れる。スンヒョンがいつものように隠されたデータを抜き取ると、そこにはミニョンがテサンにDVをされた証拠写真が残されていた。身近な題材を元に我々をスリルと好奇心の狭間へ誘い込む、韓国産スリラーファンには見逃せない一作だ。
●おうちでCinem@rtにて先行配信予定
カンヌ国際映画祭ある視点部門ほか、世界の映画祭に出品され高い評価を得たスタンリー・クワン監督の名作『ランユー 4Kリマスター版』が日本公開20周年特別企画として「のむコレ」に登場
1988年、民主化の波が押し寄せていた頃の北京。政府幹部とのコネで順調に貿易会社を経営するバイセクシャルのプレイボーイ、ハントンはある日、地方から出てきたばかりの苦学生ランユーを買いベッドをともにする。ハントンにとっては一夜限りの遊びだったが、ランユーは女性経験すら無く、ハントンとの関係が初めてだった。数カ月後、夜の街で2人は偶然再会するのだが。2人の出会いの行方を、4Kリマスターされた映像とともにぜひ劇場で見届けて欲しい。
香港からは観応えのあるボクシング映画『ワン セカンド チャンピオン』も到着
一秒先を予知できる能力を持つヤン。その能力を生かせず堕落した大人になってしまったが、あるきっかけでボクシングを始めることになる。それは男手ひとつで育ててきた聴覚障がいを持つ息子リョウに、父親として認めてもらう為だった。素人だったヤンがボクサーとしての肉体を手に入れるまでの体作り、そして一秒先を読む能力を生かして試合に挑むシーンは圧巻の迫力だ。父と子の絆も描かれ、思わず胸が熱くなること間違いなし。
●ボクシングジム会員証提示で1000円!
『インファナル・アフェア』のアラン・マック監督最新作『インテグリティ/煙幕』
90年代に実際に起きた汚職事件を映画化した、2019年香港映画興行収入No.1のメガヒット作。香港のタバコ業界団体の不正を密告した会計士のホイは、報復を恐れて証人要請を拒否して逃亡する。汚職捜査機関である廉政公署(ICAC)のチャンらによる必死の捜索が始まった。主演は香港映画界の名優ラウ・チンワン。共演にアクション作品に多数出演するニック・チョン、カリーナ・ラム、そしてラウ・チンワンと名作『つきせぬ想い』で共演したアニタ・ユン。
メル・ギブソンが「のむコレ」に初登場!難易度マックスの爆弾処理ミッションに挑む『ホット・シート』
メル・ギブソンのアクション復帰作としても話題を呼んだ本作では、不審な爆発と、金融機関ハッキングを要請する謎の脅迫者に立ち向かう。共演は『アントラージュ』シリーズのケヴィン・ディロン、『ビバリーヒルズ』シリーズのブレンダことシャナン・ドハーティーも出演。監督はスティーブン・セガール主演『沈黙の鉄槌』、ブルース・ウィリス主演の『サバイバル・シティ』のジェームズ・カレン・ブレザックが務める。
●メル・ギブソン似の方、1000円!(劇場スタッフが判断)
●「おうちでCinem@rt」にて先行配信予定
今年惜しくも俳優業からの引退が発表されたブルース・ウィリス主演作『ドント・サレンダー 進撃の要塞』
今回のブルース・ウィリスは、引退後老人ホームで暮らす元CIA工作員。ホームに突入してきた最新武器を備えた武装集団に立ち向かう。彼の生きざまを、是非スクリーンで目に焼き付けて欲しい。共演は『デスパレートな妻たち』のジェシー・メトカーフ、『サバイバル・シティ』のチャド・マイケル・マーレイ、『ブレイク・タウン』のケリー・グレイソン。本作にもシャナン・ドハーティーが出演している。
●ブルース・ウィリス似の方、1000円!(劇場スタッフが判断)
●おうちでCinem@rtにて先行配信予定
アメリカ・メキシコ合作、『タクシードライバー』のポール・シュレイダーが脚本を務めた『ノーセインツ 報復の果て』
殺し屋として生きてきた男が、出所後に裏家業から足を洗い妻と息子を取り戻そうとするが、かつての因縁が彼を殺しの世界へと誘う。『ナルコス』シリーズのホセ・マリア・ヤスピク、『ヘルボーイ』『モンスターハンター』のロン・パールマン、ティム・ロス、トミー・フラナガン、そして『REDリターンズ』のブライアン・コックスと錚々たる俳優陣が出演するバイオレンス・アクションだ。監督はメキシコ出身のアルフォンソ・ピネダ・ウロア。
「のむコレ」上映作品の選定に携わるシネマート新宿/心斎橋 番組編成担当、野村武寛氏のコメントは以下の通り。
<コメント>
今年で6回目「のむコレ」を開催することになりました。「のむコレ6(シックス)」でございます。
ご提供頂いた作品をみておりますと、今年はずばりアジア映画多めとなっております。
韓国、香港、中国そしてアメリカ映画の4ヶ国になります。
11月11日(金)を初日に準備をしております。おそらく来年1月中旬くらいまでになりそうです、気になる作品がございましたらシネマート新宿/心斎橋にご来館ください。お待ちしております。
またこういうご時世でもあります、すべてではありませんが、エントリー頂いています作品の中には、「のむコレ6」開催と同時に「おうちでCinem@rt」を利用して配信でもご覧頂ける作品をご用意いたしました。こちらもぜひご活用ください。
皆様には「のむコレ6」で公開される映画をきっかけに、シネマート新宿/心斎橋にお越し頂ける回数が増えればいいなと思っております。
シネマート新宿・心斎橋番組編成 野村武寛
「のむコレ6」
一般・大学生・シニア:1500円均一
毎月1日は1200円、毎月25日は1100円でご鑑賞いただけます
障がい者割引:1000円
※シニア料金、月曜ペアデイ、水曜サービスデイ、TCG会員割引、ペア50割引、伊勢丹アイカード割引の適用はなし。
※2回目以降から「のむコレ6」半券提示で1200円でご入場できます。ご入場の際に必ず半券をご提示ください。
オンラインチケット予約サービスをご利用の際にも、ご入場の際に必ずご提示をお願いいたします。
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