ジェフユナイテッド市原・千葉が、苦しい状況で迎えた“難敵”との一戦で勝ち点1をもぎ取った。その中心で攻守にわたり献身的にプレーをしていたのが韓国人DFチャン・ミンギュ(23)だ。
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3月6日に行われた明治安田生命J2リーグ第3節で、ジェフ千葉はホームのフクダ電子アリーナでモンテディオ山形と対戦。試合は0-0の引き分けで終了した。
2018年10月にホームで勝利したのを最後に、直近の対戦で6試合未勝利(2分4敗)という山形との一戦を前に、ジェフ千葉はスクランブル状態に陥っていた。去る3月1日、トップチーム3選手の新型コロナウイルス感染、10選手の濃厚接触判定が発表されたのだ。
ユン・ジョンファン監督も「今週はとても難しい一週間だった」と振り返ったなか迎えた山形戦、攻守で安定した活躍を見せたのがチャン・ミンギュだった。
2020年の加入から今季3年目を迎えるチャン・ミンギュはこの日、本職のセンターバックではなく一列前のアンカーで先発出場。守備面では果敢なスライディングタックルやシュートブロック、ボディコンタクトで山形の攻撃を封じると、攻撃面では後半17分、相手のクリアをダイレクトで蹴り返したMF西久保駿介(18)のクロスに反応し、滑り込みながらシュートを放った。ただ、ボールは惜しくもゴールの枠に外れた。
試合終盤には足をつり、後半39分にMF風間宏矢(28)との交代でベンチに下がるも、それまでピッチの各所で存在感を発揮したチャン・ミンギュ。試合後には「厳しいチーム状況で選手一人ひとりが足りないところ、いない選手の分の役割もしないといけなかった」と振り返ると、自身のアンカー起用と併せて山形とのドロー決着をこう総括した。
「自分の本来のポジションでなくても、与えられたポジションで最大限自分の役割を果たそうとした。本当に厳しい状況だっただけに、これを乗り越えられたことで今後良い雰囲気につながると思う。勝ち点1を取れたことは大きな収穫だった」
試合当日(6日)には23歳の誕生日を迎えたチャン・ミンギュ。来る9月には杭州アジア大会が控えており、チャン・ミンギュにもU-23韓国代表での大会出場のチャンスが残されている。
代表のユニホームに袖を通したのは、2019年10月に行われたU-23ウズベキスタン代表との国際親善試合が最後。ジェフ千葉での活躍からU-23代表に返り咲くことができるか、チャン・ミンギュのさらなる飛躍に注目したい。
(文=姜 亨起)
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