「1部でプレーしたい気持ちはある。でも…」北朝鮮代表FW安柄俊が韓国2部クラブに示した“愛情”

かつて川崎フロンターレ、ジェフユナイテッド市原・千葉、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本に在籍した在日コリアンの北朝鮮代表FW安柄俊(アン・ビョンジュン、31)が、所属チームの釜山(プサン)アイパークに対する愛情を示した。

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安柄俊は1月18日、釜山の松亭(ソンジョン)ホテルで行われた「Kリーグ転地訓練メディアキャンプ」に出席。来る2022シーズンへの意気込みを語った。

直近2シーズンのKリーグ2(2部)で、安柄俊は圧巻の活躍を披露した。水原(スウォン)FC所属の2020シーズンは21ゴール、釜山に移籍した2021シーズンは23ゴールを記録し、2部史上初となる2年連続の最優秀選手、得点王、ベストイレブンの“3冠”を達成した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)安柄俊

「自分を信じてくれるチームで最善を尽くす」

「チームの目標のために頑張っている。今年は試合数が増えたからキャンプがさらに重要になった。この期間を利用してコンディションを引き上げなければならない」と、冬季キャンプでコンディション調整に注力することを伝えた安柄俊。

ここ最近のKリーグ2での活躍を見れば、Kリーグ1(1部)のクラブに移籍することも十分に可能だったはずだ。ただ、安柄俊は釜山に残り新シーズンの準備を進めている。

安柄俊は「選手として1部でプレーしたい気持ちは強く持っている」としつつも、「厳しい状況で釜山が自分を信じてくれた。感謝の気持ちがある。自分を信じてくれるチームで最善を尽くすことが自分のすべきことだと思う」と語った。

昨季開幕前、安柄俊はKリーグ1の江原(カンウォン)FCに移籍することが確定していたが、過去に手術歴のある膝がメディカルチェックで問題視され、交渉は一転破談となった。そこで、安柄俊を迎え入れたのが釜山だったわけだ。

安柄俊には3年連続となるKリーグ2得点王の受賞が期待されている。ただ、本人は「ケガなく1年を過ごしてチームのプラスになることが最大の目標。シーズンが始まるたびに“何ゴール決めよう”、“得点王になろう”という目標を立てたことはない。目の前の1試合1試合に最善を尽くした結果だった」と、得点王受賞への欲を見せなかった。

そして、「今年も同様に個人的なことは考えていない。1シーズンを上手く戦える体づくりに集中している」と伝えた。

安柄俊の話を聞いたリカルド・ペレス監督は、「安柄俊は今年も最高の得点源になるだろう。まったく心配していない」と、安柄俊に対する絶大な信頼と期待を隠さなかった。

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