死者が出たのに無関心で謝罪なし 韓国球場事故めぐる自治体と管理団体の「責任逃れ」体質に批判の嵐

「我々の責任ではないのに…」

【写真】韓国球場の死亡事故現場

彼女は野球観戦が“人生最後の外出”となった。韓国プロ野球の試合会場で発生した落下事故で、頭部に重傷を負った20代女性は目を覚ますことなく亡くなった。

この悲痛な知らせに、選手やファン、関係者たちは深い悲しみに暮れた。ただし、球場の所有者である地方自治体と、球場の施設管理団を除いてだ。

3月29日、NCダイノスの本拠地・昌原(チャンウォン)NCパークでショッキングな事故が発生した。

高佐17.5mの壁面に固定された重さ約60kg、長さ2.6m、幅40cmのアルミ製ルーバーが落下し、下にいた観客3人を巻き込んだのだ。

被害者のうち、前出の20代女性は頭部重傷で死亡。残り2人は命に別状はなかったが、それぞれ鎖骨骨折と脚の外傷を負った。

被害者とその遺族にとっては信じられないような事故だ。すべての野球ファンが深い悲しみに包まれたことは言うまでもない。

昌原NCパーク
(写真提供=OSEN)昌原NCパーク

謝罪も遺族への言葉もなし

だが、昌原NCパークを所有する昌原市と、球場を管理する昌原施設公団は違った。事故直後から先に「責任論」を持ち出し、市と公団で責任を球団に押し付けようとする雰囲気だった。

実際、昌原施設公団の立場を確認するために記者が取材に訪れても、担当者は「ルーバーは公団の点検対象ではない」と責任を回避する姿勢を示した。そこに被害者や遺族に対する謝罪、お悔やみの言葉はなかった。

謝罪の一言で事故が解決するわけではない。だが、故人に対する最低限の礼儀は守られるべきだ。

亡くなった20代女性の葬儀場が設けられた病院にも、昌原市や昌原施設公団の関係者の姿はなかった。NCダイノスの関係者は葬儀場の建物ではなく、本館のロビーで待機していた。公団や市は時々球団関係者に電話をし、状況確認をする程度だったという。

まさに、いかにも「責任逃れのための工夫」ばかりしているような態度だ。悲惨な事故が伝えられた瞬間から、市と公団は「責任回避」の方法を考えていたのではないかと疑いたくなる。

事故の翌日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に応じた施設公団関係者の発言がいまも耳から離れない。

「我々の責任ではないと言いたいのだが…」

こちらから聞いてもいないのに、自ら真っ先に「責任」という言葉を口にした。被害者の状態を気にしたり、心配したりする様子はなかった。ただひたすら、事故原因のルーバーが「公団の管理対象ではない」という主張を繰り返した。

こうした対応にファンの怒りも爆発した。現在、韓国では全国各地でトラックを使用した抗議活動が展開されている。

2日、抗議の主催団体は「先月29日、昌原NCパークの外部でアルミ製の施設物が落下し、観客が死亡する事故が起きたにもかかわらず、KBO、昌原市、昌原施設公団は無対応、責任回避で一貫している。これに憤ったファンたちは、責任究明と再発防止を求め、KBO本社及び蚕室、水原、大田、光州といった主要球場で、昌原市庁と昌原施設公団を対象としたトラックデモを自発的に行っている」と伝えた。

皆が心を一つにして哀悼の意を示す間、昌原市と昌原施設公団はなぜ「責任論」を問い詰め続けているのだろうか。何よりもまず、故人の冥福を祈るべきではなかったのか。

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