ガールズグループf(x)出身の女優チョン・スジョン(クリスタル)が女優としてのポテンシャルを惜しみなく発揮した。
チョン・スジョンが出演している映画『クモの巣』(原題)は、1970年代を舞台に、撮り終えた映画“『クモの巣』”の結末さえ変えれば傑作になると信じるキム・ヨル監督(演者ソン・ガンホ)が、検閲や内容を理解できない俳優、製作者など、狂気一歩手前の現場で撮影を進めるという物語。
ソン・ガンホ、イム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・ヨビンなど、そうそうたるキャストが出演している本作で、チョン・スジョンは70年代の人気女優ハン・ユリムを演じている。彼女の魅惑的なビジュアルはもちろん、強さが感じられる目つきと自信溢れる言葉遣いなどで作品のアクセントになっている。
人気女優として相次ぐドラマ撮影はもちろん、すでに終わった映画の結末を変えなければならないという突然の呼び出しに苦しむハン・ユリムの疲れをリアルに描き、撮り直そうというキム監督と避けようとする出演者の関係性を愉快に描き出し、初登場から笑いを誘った。
何よりも、本作に合わせて身に着けた70年代特有の演技も見どころの一つだった。撮影に先立ち、当時の映画を参考にし、監督と詳細にモニタリングしながら研究したというチョン・スジョンの演技への情熱は必見となっている。
『クモの巣』の重要人物として作品をリードしているチョン・スジョンは、コメディ映画『家族異常』(2020)で5カ月目の妊婦の演じ、好評を得た。そして映画『甘酸っぱい』では青春のリアルな恋愛エピソードを伝え、今回の『クモの巣』では人気スターになり切った。これまで異なる作品で多彩な魅力を見せた彼女が、今後展開する新たな姿にも期待が集まる。映画『クモの巣』は韓国全土のの劇場で上映中。
◇チョン・スジョン プロフィール
1994年10月24日生まれ。サンフランシスコ出身の韓国系アメリカ人で、本名はクリスタル・チョン(韓国名チョン・スジョン)。幼少期に姉である元少女時代ジェシカと共にSMエンターテインメントにスカウトされたことを機に芸能界入りし、2009年にf(x)のメンバーとしてデビューした。歌手活動と並行して女優としても活躍し、ドラマ『ハイキック3 -短足の逆襲-』『相続者たち』『刑務所のルールブック』などに出演している。
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