『梨泰院クラス』のクォン・ナラも!実はアイドル出身だった実力派女優たち

2020年09月22日 話題 #特集

ドラマでも活躍中の乃木坂46出身の西野七瀬や、今や女優としてのイメージの方が強いAKB48出身の川栄李奈のようなアイドル出身女優が増えている昨今だが、韓国でもガールズグループ出身の女優が数多く活躍している。

演技とアイドルを組み合わせた「演技ドル」という言葉が流通するほどだ。

今回はそんな意外と知られていない韓国の「アイドル出身の女優」を紹介しよう。

【関連】クォン・ナラ、新ドラマ『暗行御史』主演に決定

クォン・ナラ(HELLOVENUS)

日本でも人気を集めたドラマ『梨泰院クラス』。人気俳優パク・ソジュン演じる主人公が、大企業相手に勝負をしかける青春群像劇は多くの視聴者を惹きつけた。個性的な登場人物たちが話題になったが、中でも主人公の初恋相手オ・スアを演じたクォン・ナラは、その美貌で一躍有名になった。

そんな彼女、実はアイドル出身の女優であることをご存知だろうか。

所属していたのはガールズグループのHELLOVENUS。1991年3月13日生まれの彼女は高校生の頃に歌手を夢見てアイドルオーディションを受け、2012年にHELLOVENUSとしてデビューした。

はっきりとした目鼻立ちと172cmという高身長のクォン・ナラは、グループの中でも特にビジュアル面で人気だった。

ところが、HELLOVENUSの音楽活動はあまりパッとせず、次第にメディア露出も少なくなった。その一方でクォン・ナラは、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『梨泰院クラス』といったドラマで存在感を発揮していく。HELLOVENUSをよく知らない視聴者は、ドラマに登場するクォン・ナラを新人女優と認識していたほどだ。

2019年放送のドラマ『ドクタープリズナー』では他の俳優陣と遜色ない演技を披露し、その年の「KBS演技大賞女子新人賞」を受賞した。

HELLOVENUSが所属事務所との契約終了で解散となったことを受けて、クォン・ナラは俳優イ・ジョンソクなどが所属する事務所A-MANプロジェクトに移籍。現在は新ドラマ『暗行御史』(仮題)への出演が決定するなど、女優として安定した地位を獲得し始めている。

写真=クォン・ナラの公式Instagram
クォン・ナラ

ペ・スジ(missA)

韓国で9月14日から放送されている新ドラマ『スタートアップ』(原題)。そのヒロインを務めているペ・スジも、実はアイドル出身だ。

1994年10月10日生まれで今年26歳となる彼女は、JYPエンターテインメントが2010年にデビューさせたmissAの一員だった。同事務所からは、後にTWICEが誕生しているが、ペ・スジはTWICEの先輩格となるmissAの出身なのだ。

もっとも、ペ・スジはデビュー当時から「演技ドル」だった。

というのも、missAとしてデビューした翌年にはドラマ『ドリームハイ』に出演し女優デビュー。『ドリームハイ』は最高視聴率20%を記録する大ヒットドラマになり、ペ・スジはその年の「KBS演技大賞女子新人賞」を受賞し話題になった。

しかし、ペ・スジ自身は当初、演じることに苦手意識があったという。『ドリームハイ』の出演を提案されたとき、それまで演技経験のなかったことから泣きながら出演を拒絶したという裏話があるほどだ。

それでも2012年に出演した映画『建築学概論』での初々しい“ロマンス演技”が話題を呼び、「国民の初恋」と呼ばれるようになったペ・スジ。その後もドラマ『あなたが眠っている間に』『Vagabond』などに出演し、着実に女優としてのキャリアを積み重ねている。

『スタートアップ』もきっと、彼女の代表作の一つになることだろう。

(ペ・スジのInstagram)
ペ・スジ

ナナ(AFTERSCHOOL)

毎年年末に発表され、今や日本や韓国でも話題になる「世界で最も美しい顔100人」(The 100 Most Beautiful Faces)。その常連の一人として有名なのがナナだ。

ナナは2014年と2015年に堂々の1位に輝いており、2016年は3位、2017年は5位、2018年は6位、2019年は7位と6年連続でベスト10に入っている。

そんな彼女も元はガールズグループ出身。2009年にAFTERSCHOOLのメンバーとしてデビューした。日本でも人気を博し、2011年には安室奈美とコラボしたことが話題になった。

ナナは2014年から女優として活動しているが、彼女のターニングポイントとなった作品が2016年放送のドラマ『グッド・ワイフ』だ。すべてを兼ね備えた調査員ダン役を演じたナナは、無表情で登場したかと思えば、方言を使った可愛らしい演技を見せるなど、見事にはまり役となり、視聴者からの好評が相次いだ。

現在はドラマ『すべき就職はしないで出師表』で主演を務めるなど、輝かしい活躍を見せている。

(写真=PLEDISエンターテインメント)
ナナ

ファン・ジョンウム(Sugar)

Netflixで配信されているドラマ『サンガプ屋台』や、『キルミー・ヒールミー』『私たち、恋してたのかな?』などの話題作に出演しているファン・ジョンウム。実は彼女もアイドルだった。

所属したのは2002年に韓国芸能界で鮮烈デビューしたガールズグループSugar。日本ではICONIQ(アイコニック)の名で知られるアユミ(伊藤ゆみ)も、Sugarのメンバーだったのだから驚きだろう。

ファン・ジョンウムは3年後の2005年に脱退してしまうが、その理由にはなんとアユミが関係しているという。

過去のインタビューでファン・ジョンウムは「アユミの人気の陰に隠れて活動しなければならないことが苦しかった」と述べている。もともとグループでセンター担当だったファン・ジョンウムは、アユミの人気上昇で、自身のテレビ露出が減ったことや、過度な運動、厳しい食事制限が原因で脱退したと語っている。

しかし、それも今や、過去の話だ。ファン・ジョンウムは現在、ドラマに引っ張りだこの“ラブコメ女王”として数多くの支持を得ている。

今年で36歳になるファン・ジョンウム。美しいアラサー女優の代表格になる日もそう遠くないかもしれない。

ファン・ジョンウム

ソ・ヒョンジン(M.I.L.K)

主演作『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』が話題を呼んだソ・ヒョンジン。その経歴は知らなくとも、多くの韓流ドラマに出演しているため見たことがある人も多いのではないだろうか。

韓国では「次世代ラブコメ女王」の呼び声高い彼女だが、もとはM.I.L.Kというガールズグループに所属していた。

2001年にデビューしたM.I.L.Kは、少女時代やRed Velvetを輩出したSMエンターテインメントが生み出したグループで、ソ・ヒョンジンはグループ最年少ながらメインボーカルとして活躍した。

ただ、M.I.L.Kはファンに惜しまれつつも2003年に解散。ソ・ヒョンジンは女優として新しいスタートを切った。

現在は安定した演技力と美しい声を強みに『ゴハン行こうよシーズン2』『また!?オ・ヘヨン ~僕が愛した未来~』『愛の温度』など数々の作品でその力量を見せつけている。

(写真=『Come To Me』MVより)
ソ・ヒョンジン

さまざまなドラマや映画で活躍を見せるアイドル出身女優たち。彼女たちの今後に期待すると同時に、いつか華麗なる転身を図るであろう「次世代の演技ドル」候補たちにも注目していきたい。

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