『サイコだけど大丈夫』などで知られる女優ソ・イェジが、様々な疑惑に対する心境を“間接的”に語った。
韓国で3月30日に放送された人気グルメ番組『食客ホ・ヨンマンの定食紀行』(TV CHOSUN)に、ゲストとして登場したソ・イェジは、江原道・原州(カンウォンド・ウォンジュ)を訪れた。
彼女は2013年のドラマ『じゃがいも星』でデビューしたことに触れ、「演技の勉強はしていなかったけれど、偶然、シットコム(シチュエーションコメディ)の巨匠と呼ばれるキム・ビョンウク監督と出会い、出演を勧めていただきました」と、キャリアの原点を振り返った。
続いて、「お酒は好き?」というホ・ヨンマンの問いには、「好きというわけではないけれど、強いです。家に着いたら“次の日になってる”くらいです」と冗談交じりに答えた。
また、料理が趣味だという話題になると、「本格的に料理を始めたのは2022年、コロナ禍の時期でした。撮影現場に行く時は、マネージャーと自分の分、弁当を2つ持っていきました。ヴィ―ガンのかぼちゃケーキを焼いて、マネージャーの誕生日にプレゼントしたこともあります」と明かし、一部で囁かれていた“スタッフへのパワハラ疑惑”を否定するようなエピソードも披露した。
いつの間にか芸歴12年を迎え、これまでに22作品に出演してきたというソ・イェジ。「暗い役柄が多かったですね。傷ついた人が、その傷を克服しようと復讐に走るようなキャラクターばかり演じてきました」と振り返った。そして、「そうした役のせいで、実際の私の性格も冷たくて陰湿だと誤解されることが多く、それが人と会うのを怖くさせました」と、演じる役と現実の自分が混同されてしまう“つらさ”を吐露した。
さらに、ホ・ヨンマンから「演じていて、つらくなることはなかった?」と尋ねられると、「たくさんありますよ。でも、それは一日や二日で積み重なったものじゃないから、受け入れて乗り越えるしかないと思っていました」と穏やかに語った。ただし、そうして黙って過ごす時間が長くなるにつれて、「私が想像していた以上に、誤解がどんどん大きくなっていって、それがとてつもないストレスとして襲ってくるようになりました」と、胸の内に抱えていた苦悩をにじませた。
ソ・イェジは2021年、当時交際していたとされる『愛の不時着』出演俳優キム・ジョンヒョンに、“ガスライティング”を行っていたのではないかという疑惑が報じられ、一気に世間の注目を集めた。その後も、学歴詐称、学生時代のイジメ、スタッフへのパワハラなど、次々と浮上する疑惑に見舞われたが、本人はこれらをすべて「事実無根」と否定している。
騒動後、長らく沈黙を守ってきたソ・イェジだが、今回の“柔らかな場”を通じて自身の言葉を届けた。穏やかな笑顔の裏に見え隠れする痛みと、それでもなお前を向こうとする姿勢が、多くの視聴者の心に残ったに違いない。
(記事提供=OSEN)
◇ソ・イェジ プロフィール
1990年4月6日生まれ。2013年のドラマ『ジャガイモ星』でデビュー。『夜警日誌』『ラスト・ゲーム~最後に笑うのは誰だ?!』『パパはスーパースター!?』『ファンタスティック・クラブ』『君を守りたい~SAVE ME~』などに出演。2020年のドラマ『サイコだけど大丈夫』で、強烈な絵本作家コン・ムニョンを演じたことでブレイクするも、2021年に元恋人で俳優のキム・ジョンヒョンを精神的虐待していた疑惑などが囁かれ、活動を休止。2022年のドラマ『イブの罠』で復帰したが、2023年11月に事務所を退所。2024年6月25日に芸能事務所SUBLIMEとの契約を発表した。
■【写真】『愛の不時着』俳優が猛批判を浴びるきっかけとなった“態度”
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