数々の疑惑で活動を中断していた女優のソ・イェジが、tvNの新ドラマ『イブ』(原題)で復帰した。“19禁”の情事シーンも辞さなかったが、視聴者の反応は芳しくないようだ。
果たして彼女は、背を向けた大衆の心を再び魅了することができるのだろうか。
ソ・イェジは6月1日放送開始の『イブ』で、復讐を企てるイ・ラエル役を演じている。イ・ラエルは、なんと13年もの時間をかけて計画を練り、人生をかけた復讐を敢行する人物だ。
ドラマの内容自体は初回から白熱していた。
イ・ラエルは13年前、自身の父親を脅迫、拷問したハン・パンロ(演者チョン・グクファン)への復讐のため、娘婿のカン・ユンギョム(演者パク・ビョンウン)を誘惑。タンゴの公演を終えたあと、控え室で夫のチャン・ジンウク(演者イ・ハユル)と濃い関係を結んだが、これをユンギョムが目撃することに。ラエルはユンギョムと目が合ったが避けなかった。
ソ・イェジの復帰と破格の情事シーンで、初回の放送以後『イブ』に向けられた関心は熱かった。しかし、視聴率はお世辞にも好発進とは言えない。
視聴率専門調査機関ニールセンコリアによると、第1話は3.6%、第2話は3.7%だったという。1話から2話で0.1ポイント上昇したが、期待と関心には及ばなかったようだ。
この数字はソ・イェジの好感度が回復していないことを意味する。
ソ・イェジは昨年、かつての恋人で『愛の不時着』に出演した俳優キム・ジョンヒョンへのガスライティング(心理的虐待の一種)疑惑、学生時代の整形疑惑、マドリード・コンプルテンセ大学の学歴詐称、スペイン留学時代の性格サイテー疑惑など、数々の問題で物議を醸した。
多くの問題が噴出したソ・イェジだが、特段の謝罪も無く、しれっと『イブ』で強行復帰。演技力に定評のある女優であることは事実だが、数々の疑惑で好き嫌いが分かれる人物となってしまったため、世間からの視線は冷たいようだ。
結局ソ・イェジは謝罪をせずに撮影を進行し、『イブ』初放送を控えた段階で、やっと「多くの失望感を抱かせた点を謝罪申し上げる」と謝った。
しかし、この謝罪に込められた真心は、まだ大衆には届いていないようだ。
ソ・イェジの存在もあってか、『イブ』製作陣は製作発表会にまで駆け回り、直ちに視聴者たちに突進したが、大衆の心を取り戻すことができなかった。ソ・イェジの“情事”シーンも徒労に終わったわけだ。
今後、ソ・イェジに復活の芽は出るのか。初動対応のマズさが、今になって響いている。
(記事提供=OSEN)
◇ソ・イェジ プロィール
1990年4月6日生まれ。2013年のドラマ『ジャガイモ星』でデビューし、魅力的なマスクと演技力で存在感を示した。『夜警日誌』(2014年)、『ラスト・ゲーム~最後に笑うのは誰だ?!』『パパはスーパースター!?』(2015年)、『ファンタスティック・クラブ』『君を守りたい~SAVE ME~』(2017年)などに出演。2020年のドラマ『サイコだけど大丈夫』で、強烈な絵本作家コン・ムニョンを演じながら本格的な人気を得た。
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