日本が警戒すべき韓国代表の“軍人ストライカー” チョ・ギュソンは「横浜惨事」の悪夢を払拭できるか

韓国代表FWチョ・ギュソン(24、金泉尚武)の右足に、大会制覇の夢がかかっている。

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本日(7月27日)19時20分に、愛知県の豊田スタジアムでキックオフするE-1サッカー選手権最終戦の日本代表対韓国代表。この試合で、韓国の1トップはチョ・ギュソンが務めるものと見られている。

現在は兵役のため、国軍体育部隊傘下の金泉尚武(キムチョン・サンム)に入隊しているチョ・ギュソン。今年9月に除隊を予定している身長188cmの彼は、今回のE-1選手権に出場している韓国代表メンバーでは、唯一の“正統派”ストライカーだ。

ほかではFWチョ・ヨンウク(23、FCソウル)も前線でプレーできるものの、チョ・ギュソンとはタイプが異なる。

チョ・ヨンウクは第2戦の香港戦で1トップとして先発出場したものの、これといったチャンスを作れず。一方、チョ・ギュソンは初戦の中国戦で先発フル出場し、1ゴールを決め、香港戦では後半から途中出場した。

(写真提供=ロイター/アフロ)中国戦の得点後、敬礼のポーズを見せるチョ・ギュソン

韓国代表は昨年3月、神奈川県の日産スタジアムで行われた日本代表との国際親善試合で、0-3の完敗を喫した。まさに“惨事”といっても過言ではなかった。

当時はFWソン・フンミン(30、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)といった攻撃陣の主力がいなかったとはいえ、“無得点”に終わったことが衝撃だった。韓国は90分間を通じて枠内シュートをわずか1本しか打てなかった。

「無気力」とも言われた低調なパフォーマンスに、国内サッカーファンの怒りが爆発し、異例にも韓国サッカー協会(KFA)が公式で謝罪文を発表したほどだった。

谷口&畠中との対決も注目

それだけに、チョ・ギュソンにかかる期待はいつになく重い。

チョ・ギュソンはペナルティエリア付近で自由に動きながらチャンスを演出し、自らもいかなる角度でもシュートを打つことができる。攻撃面だけでなく、積極的な守備参加も持ち味だ。

A代表初招集は昨年9月。当時は韓国不動のストライカーであるファン・ウィジョのバックアップという性格が強かったが、今はただの控えの枠を超え、確固たる攻撃オプションとなっている。

チョ・ギュソンは今季Kリーグでも飛び抜けた得点力を発揮し、韓国代表ストライカーとしてのプライドを立てている。現在まで22試合に出場し、韓国出身選手では最多の12ゴールをマーク。昨季得点王のFWチュ・ミンギュ(32、済州ユナイテッド)とも肩を並べる。

枠内シュート数は36本であり、そのうちの12本がゴールとなった。つまり、シュート3本につき1本は得点につながっているという意味だ。

また、チョ・ギュソンはチームKリーグ(Kリーグ選抜)の一員として、トッテナムとの親善試合でヘディングゴールも決めてみせた。イングランド・プレミアリーグを代表する屈強なDF相手にも、自信に満ち溢れたプレーで会場を盛り上げた。

日本代表はMF橋本拳人(28、ウエスカ)を除いて全員が国内組だ。

なかでも、“日韓戦”出場が有力視されているDF畠中槙之輔(26、横浜F・マリノス)とDF谷口彰悟(31、川崎フロンターレ)は、Jリーグを代表するセンターバックだ。特に、谷口は欧州組を含めた代表チームでも3番手の位置におり、来る11月のカタールW杯でもメンバーに選ばれる可能性が高い。

そんなレベルの高い相手に対し、チョ・ギュソンが自身のパフォーマンスを存分に発揮できるのか。本日の試合での戦いぶりに注目したい。

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