韓国女子代表のキャプテンを務めるDFキム・ヘリ(31)が、“日韓戦”に向けた並々ならぬ覚悟を語った。
韓国女子代表は本日(1月27日)、女子アジアカップ・グループステージ第3節でなでしこジャパン(日本女子代表)と対戦する。
ここまでともに2勝・無失点としている両チームは、直接対決で勝利した側がグループ首位で決勝トーナメントに進む。引き分けの場合、得点数で上回る日本が首位となる。
「第1戦(ベトナム代表戦)と第2戦(ミャンマー代表戦)は選手として失望するようなパフォーマンスだった」とここまでの戦いを振り返ったキム・ヘリ。
「第3戦の“日韓戦”ではいかなる弁明や言い訳も許されない。“日韓戦”の意味がどれだけ重要なのか、選手たちは話をしなくても全員が理解している。(自分たちが“日韓戦”に)どれだけ切実になのか、どれだけ気持ちを入れているのかを試合で見せつけたい」と、なでしことの対戦に闘志を燃やした。
また、なでしこの印象については、「フィジカルは弱いがダイナミックに動くし、ボールをとても丁寧に扱う。ボールを受けたら(プレッシャーが来ても)簡単に奪われない。個人の能力も高い。組織的にしっかり準備されており、若手とベテランが上手く溶け込んだ良いチームだ」と個人技とチーム力の高さに警戒心を示した。
“日韓戦”で敗れグループ2位となった側は、グループB1位通過がほぼ確実な強豪・オーストラリア女子代表と決勝トーナメント初戦の準々決勝で対戦する可能性が高い。なでしこ、韓国ともに“日韓戦”での勝利を切実としている理由はそこにある。
「我々が試合を間違えればオーストラリアと会うことになる。だが、まず戦うのは日本だ。準々決勝の相手についてはその後に考えたい。グループステージで日本に勝利すれば良い雰囲気が生まれ、アジアカップでの戦いにも大きな影響を及ぼすはずだ」とキム・ヘリは見通した。
開幕前に新型コロナウイルス陽性と判定されるも、その後陰性となり第2戦のミャンマー戦で先発フル出場。「体調は問題ない。ミャンマー戦も90分間プレーできた」と万全であることを明かしたキム・ヘリは、最後にファンに向けてこう語った。
「選手たちは苦しいなかでも本当にたくさんの準備をしてきた。試合に出る選手、出ない選手関係なく、全員が一丸となって準備をした。ファンの期待を裏切らないパフォーマンスで応えたい。これからも多くの人から愛されるような韓国女子代表になりたい」
注目の“日韓戦”は、本日(1月27日)17時キックオフ予定だ。
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