「この20年は無駄じゃなかった」15歳で代表デビュー、日本でも活躍した韓国女子サッカー”生きる伝説”が初の国際タイトル【E-1選手権】

2025年07月17日 サッカー #女子サッカー

日本でも活躍したサッカー韓国女子代表のレジェンドが、ついに代表の舞台でトロフィーを掲げた。

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7月16日、水原(スウォン)ワールドカップ競技場で行われたE-1選手権女子決勝大会の最終戦で、韓国は台湾に2-0で勝利した。

これで1勝2分の勝ち点5を獲得した韓国は、初代大会の2005年大会以来、20年ぶり2度目の優勝を果たした。韓国は9日の中国戦で2-2、13日の日本戦で1-1といずれも引き分け。16日、韓国対台湾に先立ち行われた日本対中国も0-0の引き分けだった。

E-1選手権では勝ち点が並んだ場合、直接対決の勝敗→得失点差→総得点の順で順位が決まる。今回は韓国、日本、中国の3チームは直接対決でいずれも引き分けたが、3チーム間の対戦における総得点で韓国(3得点)が中国(2得点)と日本(1得点)を上回り、優勝を勝ち取った。

15歳でデビューから約20年、初の国際タイトル

この試合で決勝点を挙げたのは、過去にINAC神戸レオネッサやチェルシーFCウィメンで活躍した背番号10番のMFチ・ソヨン(シアトル・レインFC)だった。後半25分、FWカン・チェリム(水原FCウィメン)が得たPKを冷静に決め、勝利の流れを生み出した。

2006年10月30日に韓国女子代表史上最年少(15歳251日)で代表デビューし、史上最多のAマッチ通算169試合出場を誇るチ・ソヨンは、今回の優勝で“韓国女子代表”として初めて優勝トロフィーを手にした。

「この瞬間を本当に長く待っていた。代表で20年やってきて、やっと優勝できた。これまでの時間が無駄じゃなかったと改めて感じる」と、感激した様子で優勝の喜びを語った。

チ・ソヨン
(写真提供=韓国サッカー協会)E-1選手権優勝トロフィーを手にするチ・ソヨン

後半にPKを決めた直後は派手なガッツポーズを見せなかったチ・ソヨンだが、前半終了後のハーフタイムではチームメートに強く喝を入れていたという。

「前半は本当に息苦しかった。得点すれば優勝という完璧なシナリオが来ていたにもかかわらず、みんな焦っていた。だからハーフタイムに“これでは優勝できない。気を引き締めよう”と声を荒げた。私のそういう姿を初めて見る選手たちは驚いたかもしれない」

チ・ソヨンは表彰式で、もう1人のベテラン選手であるDFキム・ヘリ(武漢江大)とともにトロフィーを掲げた。「20年間、(相手チームの優勝を見て)傍で拍手することしかできなかった。トロフィーは自分たちの手が届かないものだった。今回は“オンニたち(年長組)が掲げよう”と話し合った。優勝セレモニーでは涙が出るかと思ったけど出なかった。これからもこういう光景がもっとたくさん見られるようになってほしい」と、安堵した表情を見せていた。

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