模範的なKBSアナウンサー同士の夫婦が、ややもすれば他人より劣る間柄になる危機に置かれた。
極めて個人的な、本来であれば2人だけの葛藤が全国民にリアルタイムで生中継されている。それはSNSを通じてだ。
パク・チユンとチェ・ドンソクは2004年にKBSアナウンサー第30期として入社し、同僚から恋人に発展。社内恋愛を経て、2009年11月に結婚した。1女1男に恵まれて幸せな家庭を作り、韓国芸能界における有名な「おしどり夫婦」として関心を集めた。
またパク・チユンは2008年に、チェ・ドンソクは2021年にKBSを退社し、フリーランスとして活動領域を広げた。
しかし2023年10月、2人が14年の結婚生活に終止符を打ち、離婚することが明らかになった。
パク・チユンの所属事務所JDBエンターテインメント側は「夫チェ・ドンソクと離婚の手続きを踏んでいるのは事実であり、裁判所に離婚調停申請書を提出した」と公式立場を発表した。
夫婦が一緒に暮らしながら様々な理由で破局を迎えることは珍しいことではなく、詳しい事情は当事者でなければ誰にもわからないため、外野があれこれ言うことは難しい。
パク・チユンは離婚報道直後、傷つく子供たちを最も心配しながら「デマと虚偽事実の流布に対しては強力に対応していく予定」と伝えた。チェ・ドンソクもやはり確認されていない話が飛び交うと、「私たち夫婦の話について多くの憶測と虚偽事実が出回っており、これを正し、一部の自制を促す」と強硬対応の方針を知らせた。最終的にパク・チユンは、自身の“不倫説”を流布した人物を告訴する法的対応に至った。
そのまま2人の離婚手続きは終えられるかに思われたが、予想もしていなかった暴露が飛び出した。
チェ・ドンソクが2月6日、自身のSNSに前日アップされたパク・チユンの姿が撮られた写真をキャプチャして添付し、彼女が病気の息子を置いて一人でソウルに上京してパーティーを楽しみ、子供たちと一緒にいるふりをしたと主張したのだ。
チェ・ドンソクは「1泊2日にもならない時間、息子とゲームもしておいしいご飯も食べながら楽しく過ごした。残念だが、誕生日の日曜日は母親と楽しい時間を過ごすよう、土曜日の午後に帰した。ところが日曜日の午前、空港で母親(パク・チユン)を見たというコメントを目にした。ソウルに一緒に行ったのかと思った。ところがおかしいことに、子供たちの電話機が消え始めた」と明らかにした。
続いて「そして夜遅い時間になると、SNSのあちこちから上がってくるパーティーの写真。ワイングラスを傾けて人々と楽しい時間を過ごす姿。ところが母親のSNSには、家で娘といる動画が掲載された。まるで子供たちと一緒にいるかのように。その動画は削除されたが」と伝えた。
そして「翌朝、息子が遅刻する時間まで母親は家に帰らなかった。その場に必ず行かなければならなかったのか?もう問い詰めたくもない。行かなければならなかったのなら、いっそ私に任せて行ったらどうだっただろうか?そうすれば、病気の子供たちが誕生日に両親なしで、他人と過ごすことはなかったはずだ」と批判した。
しかしその後、パク・チユンが参加した“パーティー”が慈善団体のイベントではないかという意見が出てきた。チェ・ドンソク自身が載せた写真にも、「チャリティーオークション」という文字や遺棄動物を支援する団体のアカウントがタグ付けされていた。
これと関連してパク・チユンの所属事務所関係者は『OSEN』に「パク・チユンが慈善バザーの進行でイベントに参加したのは事実」と釈明した。
その事実が明らかになると、チェ・ドンソクは「パーティーではなくイベントではないかという指摘があって修正した」とし、最初の文章の「パーティー」部分を「イベント」に修正した。
それでも彼は、「あらかじめ決まっていたイベントだった」というパク・チユン側の説明を盛り込んだ記事をキャプチャしてアップし、「はい、言い訳をよく聞きました。ところで息子の誕生日は1年前にすでに決まっていたではないか?」と再び公開的に指摘し、非難を止めなかった。
離婚の手続きにはいった夫婦の暴露戦に、異常なデジャヴを感じる理由は何だろうか。それは、ク・ヘソンとアン・ジェヒョンのSNS暴露戦があったからだろう。
万人の羨望を一身に受けた2人も離婚を控え、ドロ沼の暴露戦を繰り広げた。その序盤はオンライン上でもどちらかを支持し、応援する意見が交錯して大きな話題になったが、その最後は凄惨だった。
結局のところ、満天下にさらされるSNSでの暴露戦は、お互いのために良いことがひとつもない。一方的な暴露はその瞬間こそ相手のイメージを傷つけることはできるが、時間が経つほど大衆に疲労感だけを残し、“同伴イメージ墜落”が残るだけだ。
(記事提供=OSEN)
■「夫が女優と浮気した」ク・ヘソン&アン・ジェヒョンの“終わりなき暴露戦”
前へ
次へ