韓国の“最高身長女性”で知られた元バスケットボール選手のキム・ヨンヒさんがこの世を去って2年が経った。
キム・ヨンヒさんは2023年1月31日、闘病の末にこの世を去った。59歳だった。
1963年5月17日生まれのキム・ヨンヒさんは205cmの身長で、現役時代は韓国女子バスケットボール界最高身長のセンターとして活躍した。
特に、女子バスケ韓国代表として1982年ニューデリー・アジア大会銀メダル、1984年ロサンゼルス五輪銀メダル、1986年ソウル・アジア大会銀メダルと、各種国際大会で華々しい成績を残した。これらの功績を称えられ、1984年には体育勲章「猛虎章」を受勲した。
ただ、バスケットボール選手としての輝かしいキャリアの一方で、「巨人症」とも呼ばれる先端巨大症との闘病もあった。
キム・ヨンヒさんは24歳だった1987年に先端巨大症の診断を受け、現役引退を余儀なくされた。
先端巨大症の各種合併症として、脳腫瘍や低血糖、甲状腺疾患、腸閉塞などにも苦しんだ。
晩年には経済的困難にも直面した。これを受けて政府の文化体育観光部、さらには後輩の元子バスケットボール選手でタレントのソ・ジャンフンがキム・ヨンヒさんのもとを訪ね、それぞれ補助金や金銭的支援をした。
キム・ヨンヒさんはTV朝鮮のドキュメンタリー番組『スタードキュメンタリー・マイウェイ』(原題)などで近況を明かし、ソ・ジャンフンに対する感謝を明かしたこともある。
また、自身が苦しい状況のなかでも、キム・ヨンヒさんは障がい者児童のためのボランティア活動に参加するなど、社会貢献活動に積極的に取り組んだ。しかし、高身長に対する偏見の視線などでうつ病を患うこともあった。
結局、2022年10月頃に首を負傷したキム・ヨンヒさんは、2023年1月31日に急性呼吸不全でこの世を去った。
キム・ヨンヒさんの悲報を聞き、多くの韓国バスケットボール関係者が故人を追悼した。女子プロバスケWKBLでも、試合開始前にキム・ヨンヒさんに対する黙とうが行われるなど、各所で哀悼の意を表した。
(記事提供=OSEN)
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