実兄夫婦を相手に損害賠償請求訴訟を提起したタレントのパク・スホンが、未払い金を含めて規模を拡大した。
パク・スホンは、訴額(訴訟で請求がすべて認められた場合に原告の受ける金額)を198億ウォン(約19億8000万円)に増加させたのだ。
先立ってパク・スホンは、2021年7月に実兄夫婦を相手に116億ウォン(約11億6000万円)の損害賠償請求を提起した。しかし追加の被害などを確認し、2023年4月に請求主旨と請求原因変更申請書を提出。訴訟金額を198億ウォンに引き上げた。
それについて1月18日、パク・スホンの法律代理人であるノ・ジョンオン弁護士は「特殊な協業契約の終了を原因とした精算金支給の請求」とし、「損害賠償請求訴訟の場合、消滅時効が10年だ。しかし高等裁判所の判例によれば、20年間同業をしたが精算をしていない事実が発見されたとき、“同業ないし協業関係が終了した時点から消滅時効が進行される”とされ、10年を超える期間も精算訴訟の訴訟判断範囲に含ませている。これに伴い、パク・スホンがまともに精算されなかった金額に対する賠償金額が拡大した」と説明した。
ただパク・スホンの提起した民事訴訟は、2021年10月の初裁判以降、止まっている状態だ。実兄夫婦の刑事裁判の結果が影響を与えるためだ。
パク・スホンは、2011年から2021年まで実兄夫婦が自身のマネジメントを担当する過程で金銭的な被害を受けたとし、2021年4月に実兄夫婦を横領疑惑で告訴した。
これに対して実兄夫婦側は、計61億7000万ウォン(約6億1700万円)の横領容疑のうち、弁護士選任費用3700万ウォン(約370万円)と不動産管理費の月30万ウォン(約3万円)の支出についてのみ容疑を認めた。ただパク・スホンの兄嫁は「法人に名前を載せただけ」とし、すべての疑惑を否認した。
昨年10月13日には、パク・スホンの実兄夫婦の横領疑惑に関する8回目の公判が開かれた。検察の証人として法廷に立ったパク・スホンの父親は「私が30年以上、スホンの世話をしてあげた。部屋にあるコンドームまで全部片付けてあげた」「スホンはお金を使いすぎた。それが不満だった」「スホンは女が大好きだ」などと発言し、実兄だけをかばって大きな話題になった。
来る2月の横領に関する裁判の1審宣告後に、民事裁判が本格化すると見られている。
◇パク・スホン プロフィール
1970年10月27日生まれ。1991年の第1回KBS大学ギャグ祭を通じてコメディアンとしてデビュー。同ギャグ祭出身の4人で活動し、巧みなトーク術や長身のビジュアルで愛された。KBSのバラエティ番組をはじめ様々な番組でMCを務め、国民的なタレントに。2021年4月、自身の出演料などを長年横領してきたとしてマネジメントを務めていた実兄夫婦を告訴。同年7月に23歳年下のキム・ダイェと結婚した。
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