BTS(防弾少年団)の楽曲を手掛けたことで知られる作曲家ボビー・チョン(本名チョン・デウク)が実刑宣告され、法廷で拘束された。
12月14日、ソウル西部地方裁判所・刑事6単独(コン・ソンボン部長判事)は、性暴力犯罪処罰法(カメラ等利用撮影)違反と暴行容疑で起訴されたボビー・チョンに、懲役1年を宣告した。
また性暴力治療プログラム40時間の履修、児童・青少年関連機関と障がい者福祉施設への就業制限命令も下した。
ただ、女性Aさんに対する一部の暴行容疑、元恋人だったBさんに対する不法撮影容疑については無罪を宣告した。
裁判所は「ボビー・チョンは被害者を暴行し、被害者との性関係を同意なく撮影した」とし、「被害者は性的な羞恥心、精神的な衝撃で厳罰を嘆願している」とし、実刑を宣告した。
ボビー・チョンは2020年7月から9月まで、女性Aさんを数回にわたって暴行し、身体を同意なく撮影した容疑を受けた。また、2019年7月30日、20代の歌手志望生であり、恋人でもあった女性Bさんの身体を不法撮影した容疑で裁判にわたされた。
Bさんはボビー・チョンが自身に性的暴行を加え、同意なく身体を撮影したと訴え、2021年4月に突然この世を去った。
先立って検察は「被害者が2人もいるのに被告人はまった反省せず、無罪を主張している」とし、ボビー・チョンに懲役3年6カ月を求刑していた。
なおボビー・チョンは、1996年に女性ボーカリストのゲピとともに音楽ユニット「秋休み(Autumn Vacation)」としてデビュー。ユニット解散後は数々の楽曲制作を手掛け、BTSやTOMORROW X TOGETHERの楽曲に作詞家として参加したことがある。
去る6月にBTSが発表したアンソロジーアルバム『Proof』に、ボビー・チョンが手掛けた曲『Filter』が収録されることがわかり、大きな議論となった。一部のファンはアルバムの不買を呼び掛けたりもした。
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