BTS(防弾少年団)の新アルバムと関連して議論が続いている。
来る6月10日に発売される新アルバム『Proof』に、性犯罪疑惑で現在裁判中の人物、ボビー・チョンが手掛けた楽曲が収録されていたからだ。一部のファンは「不買」を宣言して怒りの声を上げている。
今回の3枚組のアルバムは、6月にデビュー9周年を迎えるBTSがこれまでの歩みを振り返るアンソロジーアルバムで、BTSの過去と現在、未来に対するメンバーの思いを込めた楽曲が収録されている。
そのアルバムの2枚目のCDに収録された曲『Filter』が問題視されている。というのも、同曲を手掛けた一人であるボビー・チョンが、違法撮影や性的暴行の疑惑が浮上した人物だからだ。
ボビー・チョンは去る2019年7月、当時20代だった歌手志望の恋人女性に対し、身体の部位を違法撮影した疑惑で裁判にかけられた。女性はボビー・チョンからの性的暴行被害を訴えた後、翌2020年4月に“極端な選択”でこの世を去った。
恋人以外にも、ボビー・チョンは2020年7月から9月にかけて、また別の女性に暴行を加え、同意なく身体を違法撮影した疑惑が持たれた。
今年1月に行われた「性暴力の犯罪処罰等に関する特例法」違反の初公判でボビー・チョンは、不法撮影の容疑を否認。撮影したのは事実だが、相手と同意があったと主張した。ただ、女性に加えたとされる一部の暴行については認めた。
続いて3月に行われた2回目の公判でも、ボビー・チョンは容疑を否認。来る5月25日には、3回目の公判がソウル西部地方裁判所で進行される。
そんな騒動のなか、ボビー・チョンの過去のインタビューが再注目されている。
ボビー・チョンは2016年にファッション誌『Singles Korea』でインタビューに応じ、恋愛や女性についての持論を語っている。
インタビューで「脳のなかで恋愛は何パーセントを占めているか」という質問に、ボビー・チョンは「正直に話せば、恋愛に関心があるというよりは、性交渉に関心があり、性交渉の対象としての女性に関心がある」などと述べた。
続いて彼は「“この存在はどんな存在で、私にこんな快楽をくれるのか?”のような。しかもたまに対話も通じるから」と答えた。
「いつからそう結論を下したのか」と聞かれると、「とても自然なことだと思うが?」と逆に質問したりもしている。
この過去インタビューが注目を集めると、オンライン上では「こんな人物がBTSのアルバムに携わっているとは」「女性を人として見ていない」「完全に女性を道具化している」といった批判の反応が続いた。
なおBTSの一部のファンは、SNSを通じて「ボビー・チョン_曲_不買」といったハッシュタグを作り、ボビー・チョンの曲をBTSの新アルバムに収録することにした所属事務所の決定を批判している。
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