マ・ドンソクが“極悪人を素手で殴る”映画が何故ウケるのか、コロナ禍以後初の1000万も視野に【インタビュー】

2022年06月07日 映画 #韓国映画
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俳優マ・ドンソク主演の映画『犯罪都市2』が恐ろしいほどの人気ぶりだ。

【写真】マ・ドンソクの美人恋人イェ・ジョンファとは?

6月6日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、『犯罪都市2』は公開20日目の同日午前、13万人余りを加え、累計観客動員数900万人を突破した。

これは最後に1000万人を突破した『パラサイト 半地下の家族』(2019)が、公開25日で突破した記録よりも速く、『観相師-かんそうし-』(2013)の最終観客動員数913万人を越え、『スノーピアサー』(2013)の935万人に近づくものと見られている。

この勢いが続けば、コロナ禍以後、初の1000万人動員という素晴らしい記録も夢じゃない状況だ。

『犯罪都市2は、どのようにして前作よりも良い続編となったのか。本作が処女作のイ・サンヨン監督に、人気の秘訣を聞いてみた。

MCU(マ・ドンソク・シネマティック・ユニバース)の始まりと終わり

『犯罪都市』シリーズは、衿川(クムチョン)警察署強力班の“怪物刑事”マ・ソクト(演者マ・ドンソク)が、極悪非道な悪党を素手で殴るというのが基本的な骨子だ。

(画像=ABOエンターテインメント)威圧感たっぷりのマ・ドンソク

マ・ソクトは今回、ベトナムで残忍に殺害された韓国国民の遺体を探しながら、「外国の警察が守れない韓国国民は韓国警察が守る」という信念を強調する。

「無銭有罪、有銭無罪」に慣れている観客の立場としては、正義のために法の枠を越え、悪人に痛快な報復を加える“マ・ソクト式勧善懲悪解決法”が痛快さを抱かせると好評だ。どんな悪人も、マ・ソクトの拳の前では赤子に過ぎない。

だが、単純な“悪人叩き”に傾倒しすぎたとすれば、『犯罪都市』シリーズは平凡な韓国式ポリスムービーになるかもしれないが、本作にはマ・ドンソク式のユーモアが随所に混在している。

例えば、物語の最後に悪役のカン・ヘサン(演者ソン・ソック)と対立する場面で、マ・ソクトが祖母に警光棒を持たせる場面はマ・ドンソクのアドリブだという。

そして衿川署での最初のシーンで、チョン・イルマン(演者チェ・グィマン)の陰口を叩くシーンも、やはりマ・ドンソクが作り出したシーン。

(写真=ABOエンターテイメント)イ・サンヨン監督

イ監督は、「フィナーレのアクションシーンで見せてくれたコミカルな台詞が、マ・ドンソクの力だ。そのような過程があるのでアクションが一層豊かになり、凝縮されたエネルギーを爆発させる力を持つようになった」と説明した。

主演俳優兼製作者のマ・ドンソクは、監督にとっても理想的な人物だ。イ監督は“製作者マ・ドンソク”について、「マ・ドンソク氏はアイデアバンクそのものだ。今も脚本家たちと様々なジャンルのシナリオを準備している。俳優としての経験も多い上に、製作者の情熱まで備えている」と評価している。

“強烈な悪”になったソン・ソックの力

『犯罪都市』の人気の秘訣の一つは“悪人”だ。

悪党が残酷で悪辣であればあるほど、その悪人を殴り倒す“マ・ソクト式正義執行”を見守る観客のカタルシスが大きいからだ。韓国で「お前、俺が誰か知っているのか?」という流行語を残した前作悪役チャン・チェン役のユン・ゲサンの反響が大きかったのもこのためと言える。

ヒット作の続編が前作を超えることは容易ではない。しかし今回の悪役を演じたソン・ソックは、その難しいミッションを見事やり遂げ、今年最も注目される俳優へと生まれ変わった。

監督は“カン・ヘサン”という悪者を構想することが最初の宿題だった。前作でチャン・チェン、ウィ・ソンラクなどが活躍したとすれば、舞台を海外へと拡張した2作目の悪役は、無理なく独断的に活動する人物が適していると判断したそうだ。

(写真=ABOエンターテイメント)カン・ヘサン役のソン・ソック

「韓国で罪を犯して海外に逃げ、不法滞在中している犯罪者たちは、崖っぷちに立たされている。彼らは簡単に捕まえることもできないし、捕まることもない。目標である金に執着し、どんなことも無理にしでかすことはないと判断した」としたイ監督。ソン・ソックに初めて会った時、彼は人気ドラマ『私の解放日誌』のク氏役のように、高い人気を享受する俳優ではなかった。

また強いカン・ヘサンのように巨大な肩としっかりした腹筋を備えることもなく、何よりもアクション演技が嫌いだった。

しかしソン・ソックの目つきに涼しさを見たイ監督は、説得に突入。当時、悪役の提案を多く受けていたソン・ソックは、監督の情熱に心動かされたそうだ。

前作の人気と、チャン・チェンの悪辣さを乗り越えなければならないという共通の課題が、2人の課題だった。「私たちがよく話したのは、“第1弾は第1弾で、チャン・チェンはチャン・チェンだ”だった。この映画を終えたら、カン・ヘサンの話だけが出るようにしてみようと意気投合した。制作者のマ・ドンソクさんも私たちの不安を知り、いつもそばで悩みを聞いて応援してくれた」と語った。

成功した映画の続編監督としての難しさ

イ監督は前作『犯罪都市』のアシスタントディレクターとして出発し、『犯罪都市2』が処女作だ。

成功した映画の続編を作る監督には守るべき線がある。彼は「シリーズ物では、欲張らずに前作と差別化することが重要だった」と打ち明けた。

(写真=ABOエンターテイメント)イ・サンヨン監督

「『犯罪都市』はシリーズ物だ。第1弾の成功後、続編を作るためには私の役割が大きかったが、下手をすると私のチャンスさえ、あっという間になくなるのではないかと思った。そのため、マ・ソクトが悪人を捕まえる過程が、どれほどユーモラスなのか、アクションがどれほど観客を緊張させるのか、悪役と助演の登場構成過程など、前作と違う形で演出しようと努力した」。

そして今作は、青少年観覧不可だった前作とは異なり、15歳以上観覧等級を受けた。映画の暴力性に比べて、過度に観覧等級が低いという指摘もあるが、「最初から青少年観覧不可映画と考えて撮影を進めたが、四肢切断など直接的な暴力よりも、目つきの演技で爽快さを感じる演出に注力した」と伝えた。

イ監督は『犯罪都市2』の人気に酔いしれることなく、『犯罪都市3』を準備中だ。「3を準備中なので、後日、時間が経ってこそ『犯罪都市2』の人気を感じることができそうだ」とし、「映画を楽しく観覧した観客の方々に感謝申し上げる」と挨拶をした。

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