2月18日、パク・チャヌク監督とAppleの新しいコラボ短編映画『一場春夢』のオンライン記者会見が行われ、パク・チャヌク監督をはじめ主演俳優のユ・ヘジン、キム・オクビン、パク・ジョンミンが出席した。
同日午前11時に全世界無料配信された『一場春夢』は、女性剣客(演者キム・オクビン)の棺を作るために捨てられた墓を掘り起こした葬儀屋(演者ユ・ヘジン)が、剣客(演者パク・ジョンミン)の魂に出会って繰り広げられる物語だ。葬儀屋は喧嘩する2人の剣客の靈魂結婚式を進めながら、一場春夢のような人生を慰める。
葬儀屋役のユ・ヘジンは「俳優なら誰もがパク・チャヌク監督と仕事してみたいと願っている。僕の夢の1つだったが、ただ見守るしかない立場なのかと思っていたところ、声をかけてくださった。短編だけどありがたい。iPhoneで撮影した映画ということでクオリティーが気になったが、完成本を見てびっくりした。面白かった」と感想を述べた。
また、「台本を読んで、マダン劇(韓国伝統の演劇)と似たような感覚を受けた。だから伝統リズムのような話し方を試してみた。パク監督は言葉に愛着を持っていて、長・短音にもこだわる。言葉の味を生かそうとした」と説明している。
パク・チャヌク監督と映画『渇き』以来の再会だったキム・オクビンは、「『渇き』の時は若すぎた。毎日現場に行くのが楽しかったが、久しぶりにそんな感覚を味わえると思って興奮した」とコメント。そして「あの頃の監督は若くてエネルギッシュで、貫禄も感じる妙な感じだったが、久しぶりにお会いすると仰ぎ見るしかない巨匠の感じがした。たくさん経験を積まれ、オーラが大きくなっていて、違う監督に出会った気分だった」と喜びを表した。
相手役を演じたパク・ジョンミンについては「もともと、すごくファンだった。一緒に演技をすることを期待していた。撮影の時は隣でこっそり見たりした。学ぶところが多い方なので親しくなりたかった。最初は人見知りをして声をかけるのが難しかったが、今はとても親しくなった」と言う。
対してパク・ジョンミンも「同年代だけど彼女のほうが先輩なので近寄りにくかった。アクションスクールでお会いした時、僕で下手だったのに彼女のすごく上手だった。どう近づくべきか悩んだけど、先に近づいてくれて気楽に練習できた。現場でも頼りにしていたし、お互い信頼できるようになった。キム・オクビンのおかげだ」と語った。
パク・ジョンミンはパク・チャヌクからの連絡を受けて驚いたと言う。
「気分が高揚して、心臓がドキドキした。監督とお会いした時は夢のようだった。現場もすごく居心地良かったので頑張ろうした。普段YouTubeをよく見ているので、iPhoneで作られた映画を見たことがある。僕たちもできるんじゃないかと思っていたが、もっと高いクオリティの作品ができて嬉しい」
『一場春夢』はこの日、全世界で無料公開された。パク・チャヌク監督と俳優たちは映画を楽しんでほしいと手を振った。
(記事提供=OSEN)■【関連】映画『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が米国TVシリーズを演出
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