Netflix世界1位の『スペース・スウィーパーズ』は圧巻の映像美! 驚きの低予算が実現した理由は?

2021年02月09日 映画 #韓国映画

2月5日からNetflixで世界同時配信され、早くも16カ国で人気ランキング1位を獲得している韓国SF『スペース・スウィーパーズ』。公開前から韓国初のSF映画という斬新さが注目を集めていたが、反響の背景には圧巻のVFX技術があった。

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“VFX”は“Visual Effect”の略で、視覚効果という意味。特撮を用いる映像作品で使用される効果で、韓国のVFXはたびたび注目を集めてきた。

なかでも、韓国を代表するVFXスタジオのひとつが、DEXTER STUDIO(デクスター・スタジオ)だ。

DEXTER STUDIOは『スペース・スウィーパーズ』のVFXを手掛けていることはもちろん、映画『神と共に』シリーズ、『白頭山大噴火』『ディヴァイン・フューリー/使者』など、韓国で大ヒットした映画の迫力と映像美の支柱となっている。

今回の『スペース・スウィーパーズ』では新たな技術を駆使したとあって、映画ファンの間では早くもそのVFX技術に注目が集まっているところだ。

(写真提供=Netflix)

DEXTER STUDIO側は2月9日、『スペース・スウィーパーズ』のVFXを用いた計2000カット中、70%を占める1304カットを担当したと明らかにした。

広大な宇宙を背景にした同作。ハリウッドでVFX制作を行った場合の費用は1000億ウォン(約100億円)以上になると予想されている。しかし、DEXTER STUDIOはこの4分の1水準である250億ウォン(約25億円)台でハリウッドに匹敵する映像を具現化した。

これまでクリーチャーやデジタルヒューマンを強みとして打ち出してきたDEXTER STUDIOだが、『スペース・スウィーパーズ』を通じて宇宙船や宇宙空間、ロボットなど、多様な領域でスキルを展開し、新たな可能性を見せつけることとなった。

(写真提供=Netflix)

DEXTER STUDIOが高クオリティ映像を低予算で実現したのは、韓国内で唯一“VFX映画リファレンス”を保有しているからだ。これによって、2019年に公開された大ヒット中国SF『流転の地球』(Netflixで配信中)の宇宙船や宇宙ステーションなど、難易度の高いシーンのVFX作業ノウハウをそのまま反映させることに成功した。

DEXTER STUDIOは今後もレベルの高いVFX映像を提供するため、アンリアルエンジンベースのバーチャルスタジオを今年上半期に構築するという。映画やドラマ、広告、コンサート、XRなどのリアルコンテンツ制作に積極的に参加し、再びスキル面で業界をリードする見通しだ。

DEXTER STUDIOのキム・ウク代表、カン・ジョンイク代表は、「DEXTER STUDIOはVFXを必要とする異種産業と協業し、多方面に事業領域を拡大する」とし、「技術力をさらに集中させ、韓国トップクラスのVFX業者として、その地位を確固たるものにする」と意気込みを語っている。

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