女優ソン・ユリが、約2年ぶりに芸能界へ復帰する。
1998年にアイドルグループFin.K.L(ピンクル)のメンバーとしてデビューし、以降は女優としても活躍してきたソン・ユリ。2023年に出演していた“復縁検証”バラエティ『別れもリコールできますか?』を最後に活動を休止していた。
その背景には、同年8月に発覚した夫で元プロゴルファーのアン・ソンヒョンにまつわる“疑惑”があった。
韓国検察は、アン・ソンヒョンが国内の仮想通貨発行会社に対し「知人Aとの関係を利用して取引所Bithumbへの上場を助ける」と持ちかけ、多額の金品を受け取ったとして逮捕状を請求。また、ソン・ユリが共同代表を務める化粧品会社「YULRIAEL」が、Aの妹が代表を務めるバケットスタジオから約30億ウォン(約3億円)の投資を受けていたことも明らかになり、疑念がさらに深まった。
当時、所属事務所は「アン・ソンヒョンとAが知人であるのは事実だが、詳細な関係は知らない。Aとバケットスタジオの関係を知った後、企業イメージに合わないと判断し、投資金をすぐに返還した」と釈明。ソン・ユリ自身も2024年初頭、SNSで「私たち家族が経験している理不尽でつらい出来事の真実が明らかになりますように」と心境を綴っていた。
夫の事件を「理不尽でつらいこと」と表現したソン・ユリだが、本人に非がなくとも世間の信頼や広告活動への影響は避けられなかった。
アン・ソンヒョンは同年12月に懲役4年6カ月の実刑判決を受け収監。ソン・ユリは服役中の夫を支えながら家庭を守り、通販番組を通じて徐々に活動を再開した。その後、2024年4月にアン・ソンヒョンの保釈が認められ、ソン・ユリはようやく“看守生活”を終えた。
そしてついに、ソン・ユリはバラエティ番組を通じて本格復帰を果たす。10月22日、提携メディア『OSEN』によると、彼女は11月4日放送開始のtvN新番組『最後まで行く(끝까지 간다)』に出演。全国を巡る“健康バス”で市民と触れ合うリアル健康バラエティで、俳優ハン・サンジンとともにMCを務める。公開されたティーザー映像では、変わらぬ“妖精のような美しさ”を披露し話題となった。
夫の“リスク”を乗り越え、再び歩み始めたソン・ユリ。『ヒーリングキャンプ』『別れもリコールできますか?』で見せた深い共感力を武器に、再び輝きを取り戻せるのか注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・ユリ プロフィール
1981年3月3日生まれ。ドイツ・テュービンゲン出身。1998年にアイドルグループFin.K.L(ピンクル)のメンバーとして芸能界デビューし、“歌謡界の妖精”と称され、大人気を博す。2002年のドラマ『バッドガールズ』で女優デビュー。その後もドラマ『ある素敵な日』(2006)、映画『チャ刑事』(2012)などで女優として活動する一方、低所得者層や困難な生活を送る青少年などに向けたボランティア活動を精力的に行っている。
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