タレントのパク・スホンの出演料を横領した疑いで起訴された実兄夫婦に対し、裁判所が資産形成の過程について具体的な説明を求めた。
6月13日、ソウル高等裁判所・第7刑事部(ナ)では、特定経済犯罪加重処罰等に関する法律(横領)違反の疑いで起訴されたパク・スホンの実兄パク氏と義姉イ氏の控訴審第6回公判が開かれた。
この日の公判には、パク・スホンの実兄夫婦と双方の弁護士が出席した。
実兄夫婦は、2011年から2021年まで芸能事務所「ラエル」と「メディアブーム」を運営しながら、パク・スホンの出演料や会社資金など計62億ウォン(約6億2000万円)を横領した疑いで起訴された。
第1審では、実兄が会社資金のうち約20億ウォン(約2億円)を横領した点については有罪と認定したが、パク・スホンの個人口座を管理しながら16億ウォン(約1億6000万円)を私的に使用したという部分については無罪と判断した。
その過程で、パク・スホンの両親は実兄側を支持し、2023年10月13日の公判ではパク・スホンの父親が法廷に立った。そして「私が30年以上、(パク・)スホンの世話をしてあげた。部屋にあるコンドームまで全部片付けてあげた」「スホンはお金を使いすぎた。それが不満だった」「スホンは女が大好きだ」などと発言し、実兄だけをかばって大きな話題になった。
第1審で、実兄パク氏には懲役2年が言い渡され、義姉イ氏は共犯と認定するには証拠が不十分として無罪となり、双方が控訴していた。
今回の公判は、専門審理委員の意見書提出期限の延長申請により、一度延期されていた。当初はこの日の公判で専門審理委員が横領に関連する資金の流れを分析する予定だったが、裁判部は「専門審理委員に鑑定を任せるのは難しい状況」と伝えた。
裁判部は「双方が提出した意見を基に結論を出す」とし、第1審で無罪となった実兄夫婦によるパク・スホンの個人口座の管理について「双方から説明してほしい」と要請した。
続けて、実兄夫婦に対して「パク・スホンとパク氏夫婦の資産形成の状況を見ると、パク・スホンは麻谷(マゴク)の商業ビル持分50%以外に、特に目立った不動産取得や金融資産の増加は見られない。一方でパク氏夫婦は4件の不動産を取得し、既存の不動産に設定されていた根抵当権の債務も返済しており、複数の保険にも加入、金融資産も増えたように見える」として、双方の資産状況の違いを具体的に整理して報告するよう求めた。
また、収入源のほとんどがパク・スホンの芸能活動による収益であるにもかかわらず、双方の資産形成に差がある理由、そしてパク・スホンの個人口座を実兄が管理していたことが正当な目的によるものといえるのかについても意見を提示するよう要請した。
なお、パク・スホンの実兄夫婦に対する横領容疑に関する第7回公判は、8月20日に開かれる予定だ。
(記事提供=OSEN)
◇パク・スホン プロフィール
1970年10月27日生まれ。1991年の第1回KBS大学ギャグ祭を通じてコメディアンとしてデビュー。同ギャグ祭出身の4人で活動し、巧みなトーク術や長身のビジュアルで愛された。KBSのバラエティ番組をはじめ様々な番組でMCを務め、国民的なタレントに。2021年4月、自身の出演料などを長年横領してきたとしてマネジメントを務めていた実兄夫婦を告訴。同年7月に23歳年下のキム・ダイェと結婚した。
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