Netflixオリジナル『イカゲーム』で主演を務めたイ・ジョンジェが、次世代エンターテインメントを見据えた大型プロジェクトに本格的に乗り出す。
イ・ジョンジェが率いる制作会社「アーティストスタジオ」が、イギリスの大手制作会社「Imaginarium Productions(以下、イマジナリウム)」と手を組み、グローバル市場を視野に入れたK-POPスパイプロジェクトの企画開発契約を締結した。
アーティストスタジオとイマジナリウムは、K-POPスパイプロジェクト『シークレット・アイドル』(仮題)の実写映画化を目指し、共同開発に着手した。
物語は、K-POP練習生として潜入した秘密諜報員が、ステージの裏側で繰り広げられる熾烈な競争と、国際的な犯罪組織との攻防に挑むというもの。K-POP業界のリアルな現実とスパイアクションの緊張感を融合させた、これまでにない斬新な世界観が特徴となっている。
特筆すべきは、脚本開発の初期段階から両社が制作戦略を共有し、ハリウッド俳優のキャスティングを視野に入れている点。グローバルな配給網や制作パートナーの拡大についても議論が進められており、国際的なコラボレーションを加速させている。
共同制作を担うイマジナリウムは、俳優・監督のアンディ・サーキス(『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役など)と、『ブリジット・ジョーンズ』シリーズのプロデューサーであるジョナサン・カベンディッシュが2011年に設立したスタジオ。『モーグリ:ジャングルの伝説』や『ネクスト・ゴール・ウィンズ』といった映画のほか、Netflixオリジナルの『ネイサンと悪の血脈』、『Brilliant Minds』、『Death and Nightingales』なども手がけてきた。
現在は『ロード・オブ・ザ・リング』のプリクエル、『The Hunt for Gollum』の制作準備も進めている。
一方、アーティストスタジオはイ・ジョンジェが設立したアーティストグループのコンテンツ制作部門として、制作から配信・放送までを包括する“オールインワン体制”を確立。総合エンターテインメント企業として、その存在感を高めている。
アーティストスタジオは今回のプロジェクトについて、「『シークレット・アイドル』は、K-POPという韓国発コンテンツの国際的な拡張性を証明する革新的な作品となるだろう。イマジナリウムとの協業を通じて、グローバルな観客に響く普遍性と大衆性を兼ね備えたコンテンツを届けたい」と意欲を語った。
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