俳優のキム・スヒョンが、広告主から約28億ウォン(約2億8500万円)規模の損害賠償訴訟をされたとの報道に対し、所属事務所は「まだ確認されていない」とコメントし、慎重な姿勢を見せている。
5月2日、キム・スヒョンの所属事務所ゴールドメダリストは、「28億ウォン損害賠償訴訟」に関して、本サイト提携メディア『OSEN』の取材に対し、「訴訟が実際に提起されたかどうかについては、まだ確認できていない」と明らかにした。
同日、ある韓国メディアは、キム・スヒョンとモデル契約を結んでいたA社が4月25日、ソウル中央地裁にキム・スヒョンと所属事務所を相手取り約28億ウォンの損害賠償を求める訴訟を提起したと報じた。
A社側は、最近浮上したキム・スヒョンの私生活に関する疑惑と論争により、否定的な世論が拡大し、これ以上モデル契約を維持できない状況に陥ったとして、契約解除に伴う損害賠償をキム・スヒョンおよび所属事務所に請求するという立場だ。
これに先立ち、4月29日には他の2社も、キム・スヒョンおよび所属事務所に対して総額30億ウォン(約3億500万円)相当のモデル料返還および損害賠償を求める訴訟を提起したことが報じられており、B社も訴訟を検討中とされている。現在までに判明している契約料を基に試算すると、今後の訴訟額は総額100億ウォン(約10億2000万円)を超える可能性もあるという。
なお、これらの訴訟に対し、キム・スヒョン側はすべて「訴訟の有無はまだ確認できていない」との立場を崩していない。
キム・スヒョンは今年3月、故キム・セロンさんと未成年時に交際していたとの疑惑が浮上した。キム・セロンさんの遺族側はYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、「キム・スヒョンが2015年当時15歳だったキム・セロンさんと6年間交際していた」と主張。これに対しキム・スヒョン側は、「故キム・セロンさんが成人してからである2019年~2020年に交際していた」と反論していた。
また、キム・スヒョンは3月31日に緊急記者会見を開き、自身に向けられたすべての疑惑を全面否定。その後、キム・セロンさんの遺族および「カロセロ研究所」を名誉毀損容疑で告訴し、120億ウォン(約12億2000万円)規模の損害賠償を請求した。さらに「カロセロ研究所」の運営者をストーカー行為などの罪で追加告訴したと明らかにした。
しかし、こうした反論にもかかわらず、キム・スヒョンをモデルに起用していた韓国内外のブランドは彼の写真や広告映像を削除し、バラエティ番組『Good Day』も出演分をすべて編集。また、主演を務めるDisney+オリジナル『ノックオフ(Knock Off)』は、撮影終盤にもかかわらず制作中断となり、公開スケジュールも全面保留となっている。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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