世紀末を生きる2人の少女を描いた『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』が3月に日本公開

2025年02月26日 映画 #韓国映画

世紀末の1999年、人生で最も純粋な時期の温かさを描く少女たちの愛と友情の物語『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』が、3月14日(金)よりシネマート新宿ほかで全国公開となる。

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階級差別や性差別が色濃く残る1999年を舞台に、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジの出会いから物語は始まる。演出のハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たという、悲観と楽観が混在する作品タイトルのごとく、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させ描く。

暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取り合いその状況を打破していく少女たちの成長物語であり、青春ものであり、ラブストーリーでもある本作。主演のパク・スヨン(『はちどり』)、イ・ユミ(『イカゲーム』)の瑞々しく繊細な演技が、よりドラマチックで美しい物語へと見事昇華させている。

私たちは天国には行けないけど、愛することはできる
イ・ユミ(手前)、パク・スヨン(奥)

人気若手俳優の2人が瑞々しい演技で魅せた本作は、映画祭に招待されるたびに全席完売を記録。全州(チョンジュ)国際映画祭をはじめ、ソウル独立映画祭、ソウル国際プライド映画祭、フィレンツェ韓国映画祭、バルセロナ韓国映画祭などのすべてでチケットが完売し、高い人気と多くの支持を得た。

メガホンを取ったのは、第24回全州国際映画祭で「WATCHAが注目する長編賞」を受賞するなど、注目すべき独立芸術映画として認められているハン・ジェイ監督。監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たという詩的なタイトルとともに、何もかもが容易ではなかった時期の、どんな夏より熱い少女たちの愛と友情が観客の好奇心を刺激し、「“ウ.チョン.サ(本作原題の愛称)”ファンダム」と称する熱心なファンまで登場した。

私たちは天国には行けないけど、愛することはできる
イ・ユミ(右)、パク・スヨン(左)

物語の軸となるジュヨンとイェジを演じたのは、映画『はちどり』『ソンヒとスルギ』(原題)といった独立映画や、韓国の動画配信サービスCoupang Playのドラマシリーズ『アンナ』などで、着実にキャリアを積んできたパク・スヨンと、Netflixのシリーズ『イカゲーム』、『今、私たちの学校は…』から、映画『大人たちは知らない』(原題)まで、さまざまな魅力を見せるイ・ユミ。このキャスティングについてハン・ジェイ監督は「シナリオを脚色していて、まず思い浮かんだのはイ・ユミだった。イ・ユミと外見や演技の面でよく合う俳優を探し、すぐにパク・スヨンをキャスティングした。別の独立映画で見かけて注目していたが、彼女の明るく純粋なところを際立たせる作品がなかったように思い、その点をかなり強調してオファーした」と答え、「90年代を過ごしてきた人にとっては、あの時代のノスタルジアを感じられる映画であってほしい。当時を知らなくても、初恋の純粋な気持ちと切なさを一瞬でも思い出せる映画であれば」とコメントを残した。

青春のきらめきと温かさを思い出させる映画『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』は3月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。

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