映画『パラサイト 半地下の家族』を手掛けたポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』がアメリカでの公開から1カ月で映画館での上映を終えた。
4月7日(現地時間)、『ミッキー17』はPrime Videoをはじめ、Apple TVなど主要な動画配信サービスで公開される。これは去る3月7日の公開以来、約1カ月での決定だ。
『ミッキー17』は、危険な仕事に使われる消耗品(エクスペンダブル)で、死ぬと再びプリントされるミッキー(演者ロバート・パティンソン)が17度目の死の危機に瀕していたところ、彼が死んだと思ってミッキー18がプリントされたことで起きる予測不可能な物語だ。
アメリカの映画興行集計サイト「ボックス・オフィス・モジョ」によると、アメリカの3807の映画館で公開された同作は、4月4日まで上映館数が次第に減っており、約1カ月間のチケット売上はアメリカで4468万ドル(約65億円)、アメリカ以外の地域で7770万ドル(約110億円)、併せて計1億2238万ドル(約175億円)を記録した。
特に、業界では『ミッキー17』の世界でのチケット売上が約1億4300万ドル(約210億円)に留まると見ている。この場合、映画の損失額は約8000万ドル(約120億円)に達する可能性があると推定されており、目を引く。
エンターテインメント誌『バラエティ』は、最近、大部分の映画が劇場公開だけで黒字を記録することはできず、テレビ・動画配信サービスへの販売を通じて損失分を埋めるが、通常、映画の興行成績が配信業者との契約金額を左右するため『ミッキー17』が最後まで赤字から抜け出すことは難しいと分析した。
なお、『ミッキー17』は日本でも3月28日に公開された。
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