『劇映画 孤独のグルメ』の主演・監督・脚本を務める俳優の松重豊が、『パラサイト 半地下の家族』などで知られるポン・ジュノ監督に“オファー”を断られたエピソードを告白した。
10月3日午前、釜山(プサン)広域市・海雲台(ヘウンデ)区のセンタムシティ映像産業センターでは『劇映画 孤独のグルメ』の記者懇談会が行われ、松重豊が参加した。
今作で主演・監督・脚本を務める松重豊は、人気ドラマ『孤独のグルメ』で演じる“五郎さん”こと井之頭五郎を演じる俳優として、韓国国内でも有名な存在で知られている。
松重豊は『劇映画 孤独のグルメ』の演出を務めた理由について、「元々はドラマとして12年間続いてきたテレビドラマシリーズだ。日本のテレビ業界があまり良い環境ではなく、人材が別の業界に流出する状況の危機も感じる」とし、「現場でスタッフが辞める場合もある、日本のドラマ自体に刺激がなければならないと思い、“ならば映画を作ろう”と考えた」と明らかにした。
なかでも、ポン・ジュノ監督に手紙を送った経験談が報道陣の注目を集めた。
「違った面を見せたかった」という松重豊は、「だから韓国のポン・ジュノ監督に“劇場版の演出をしてほしい”と手紙を送った。『孤独のグルメ』は韓国に知り合いも多いので、一緒にやってほしいと無謀な手紙を送った」と告白。
「ただ、ポン・ジュノ監督が残念ながら日程が合わず、“大変だと思うが、完成を期待している”と答えてくれた」とし、「ポン・ジュノ監督が期待するのであれば映画をしなければならないと思ったが、“ほかの日本人監督がするならば自分がしよう”と決めた。自分がやるのであれば、リーダーシップを持って現場を成長させることにも意味があると思った。そうして、監督をすることになった」と述べ、失敗に終わった過程を明らかにしていた。
なお、韓国では10月2日より釜山の「映画の殿堂」で「第29回釜山国際映画祭」が開幕。同映画祭は11日までの10日間、「映画の殿堂」一帯で開催される。
また、日本で2025年1月10日に公開される『劇映画 孤独のグルメ』は、韓国では同年3月より公開される予定だ。
(記事提供=OSEN)
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