近年、韓国では日本ドラマのリメイク制作はもちろん、原作のテレビ放送も活発に行われている。
というわけで、「韓国で人気の日本ドラマ作品」を韓国のテレビ関係者に聞いた。
(関連記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?)
●同率5位
『好きな人がいること』(2016年、フジテレビ系)、 『トドメの接吻』(2018年、日本テレビ系)
関係者によると、「韓国にも山崎賢人のファンが多い」という。
実際に、今回紹介する作品の中にも山崎賢人主演ドラマは多いが、そのうち1作が2016年7月期の月9ドラマ『好きな人がいること』だ。
日本でのオンエアから3日後に韓国で“字幕なし”の先行放送が行われるほど期待を集めた同作は、日本コンテンツ専門チャンネル「チャンネルW」で人気No.1ドラマに選ばれている。
2018年1月期に放送された『トドメの接吻』も、山崎賢人が主演を務めることで放送前から期待を集めた。
「キスをされると死においやられるが、7日前にさかのぼって生き返る」という謎の設定が日本ドラマファンの興味をそそったそうだが、何よりも山崎賢人のほかに菅田将暉、新田真剣佑、志尊淳など、若手俳優陣が勢揃いだったところに、多くの支持が集まったという。
●4位
『孤独のグルメ』シリーズ(2012年~、テレビ東京系)
今や日本ドラマファンだけでなく、一般人からも熱視線を浴びている『孤独のグルメ』。
ここ数年、「モクバン」(“食べる番組”の略語)や「クック(COOK)番組」など、料理関連番組が不動の人気を誇る韓国だが、その引き金となった作品のひとつが、『孤独のグルメ』シリーズだ。
最初は「なんで人気なのかわからない」と言っていた人々が、なんとなく見ているうちにハマってしまうケースが多いらしい。
特にシーズン7では、主人公・井之頭五郎が韓国ソウルと全州(チョンジュ)を訪れる「韓国出張編」が放送された。
ネットでは「韓国でも聖地巡礼ができる」と喜ぶ声が続出し、韓国ロケの様子がニュースになるなど、大反響を呼んでいる。
●3位
『グッド・ドクター』(2018年、フジテレビ系)
もともと韓国ドラマ『グッド・ドクター』のリメイク作であるだけに、韓国では「日本版が気になる」という声が多く寄せられていたという。
そうした声を受け、日本で最終回が放送された9月13日、日本コンテンツ専門チャンネル「チャンネルW」にて日本版『グッド・ドクター』の放送がスタート。
上記で触れた山崎賢人が主人公を務めていることに加え、韓国でも『のだめカンタービレ』でお馴染みの女優・上野樹里、『ホタルノヒカリ』の“部長”として知られる藤木直人が出演したことも、ドラマに対する期待感を高めた。
●2位『最高の離婚』(2013年、フジテレビ系)
2018年10月から同作の韓国リメイク版が放送された影響で、「原作を見てみたい」という視聴者が増えたという。
以前、『Mother』で韓国のドラマファンをも魅了した坂元裕二が脚本を手がけているため、『最高の離婚』も好評を博しているそうだ。
リメイク版ドラマの放送に合わせて2018年10月には原作ドラマのノベライズが発売され、SNSやブログには原作の名セリフを紹介する書き込みも多く見受けられる。
●1位
『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年、TBS系)
テレビ関係者が「不動の人気だ」と舌を巻いたのは、日本でも空前のブームを巻き起こした、「逃げ恥」こと『逃げるは恥だが役に立つ』だ。
韓国でもよく提起される女性の労働や結婚の問題を描いているだけに、視聴者からも多くの共感が集まったという。
笑えるコメディ要素も強いため、リピーターが続出したとか。もちろん、エンドロールの「恋ダンス」も大きな話題を呼んだ。
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