最も重要な時期に“予備軍”が帰ってくる。
韓国Kリーグ1(1部)では本日(9月7日)、金泉尚武(キムチョン・サンム)第3期が2021年3月8日から2022年9月7日まで548日間の国防の義務を終え、除隊したことが発表された。
金泉尚武とは国軍体育部隊傘下のサッカーチームであり、兵役義務がある有能なサッカー選手の受け皿とされる。所属選手は通常の韓国陸軍と同じ兵役期間を金泉尚武で過ごし、兵役期間が終了後は入隊以前の所属チームに戻る。
今回除隊する選手は、負傷により早期除隊したMFチェ・ジュンヒョク(28、光州FC)を除く13人。彼らは入隊前の所属チームに復帰した後、週末に行われる第31節から出場する予定だ。
今季はカタールW杯の影響で過密日程を強いられるなか、シーズン終盤の最も重要な時期に金泉尚武から選手が復帰することで、熾烈な順位争いに大きな影響を及ぼすものと見られている。
まず、Kリーグ1を5連覇中の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースにはFWチョ・ギュソン(24)が戻ってくる。
韓国代表として7月のE-1選手権にも出場したチョ・ギュソンは、金泉尚武でプレーした今季リーグ戦で23試合13ゴールを記録し、得点ランキング3位に位置している。入隊前、全北現代でプレーした2020年は同じ試合数で4ゴールに終わっていただけに、確実に決定力は向上している。
全北現代はFWスタニスラフ・イリュチェンコ(32)を夏にFCソウルへ放出して以降、最前線はブラジル人FWグスタヴォ(28)や本職ウィングのFWソン・ミンギュ(22)などが担ってきた。
そこにチョ・ギュソンが合流することになれば、現在リーグ戦2位の全北現代の前線の破壊力はさらに倍増する可能性が高い。状況によっては、グスタヴォとチョ・ギュソンによる2トップも稼働できるようになる。
チョン・スンヒョンは天野所属の蔚山現代へ
横浜F・マリノスからレンタル移籍中のMF天野純(31)が所属し、今季Kリーグ1首位を走る蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)にも、頼もしい選手が帰ってくる。
かつてサガン鳥栖、鹿島アントラーズでもプレーしたDFチョン・スンヒョン(28)がその人だ。