蔚山現代は現在、元ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(32)をはじめ、DFイム・ジョンウン(32)、DFキム・ギヒ(33)の3人でセンターバックをローテーションしている。
ただ、ここ最近は連戦の影響もあって不安定なパフォーマンスが見られ、直近の第29節では最下位の城南(ソンナム)FCに2失点して敗れている。
それだけに、チョン・スンヒョンの復帰は2005年以来17年ぶりのリーグ優勝を目指す蔚山現代にとって大きな一手となることは間違いない。
チョン・スンヒョンは金泉尚武でキャプテンを務め、Kリーグ2(2部)を戦った昨季には年間MVP候補に挙がったほか、年間ベストイレブンに選出されていた。
チョン・ギョンホ監督代行体制で蔚山現代を撃破し、直近2連勝を飾った城南FCには元FC東京、アビスパ福岡のMFユ・インス(27)が復帰する。
金泉尚武では主に左サイドバックとして出場し、今季リーグ戦では19試合で2ゴールをマークしているユ・インス。
最下位で2部降格危機に瀕する城南FCはKリーグ1最多失点数(29試合54失点)を記録しているだけに、同じく金泉尚武から復帰するDFヨン・ジェウン(28)とともに、いかにチームにフィットできるかが城南FC最下位脱出のカギとなる。
大邱(テグ)FCには元北海道コンサドーレ札幌のGKク・ソンユン(28)が復帰する。
今季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場して浦和レッズとも対戦した大邱FCだが、国内では極度の不振に陥り、現在まで5勝13分11敗の12チーム中11位に沈んでいる。
公式戦は直近12試合連続で未勝利(5分7敗)であり、アウェーゲームでは15試合で8分7敗と未だ勝利がゼロの状況だ。
そのため、昨季Kリーグ2年間ベストイレブン選出者であり、金泉尚武の守護神として活躍したク・ソンユンの復帰はシーズン終盤の巻き返しの一手となり得る。
ただ、大邱FCでは今季新加入で元徳島ヴォルティス、京都サンガF.C.のGKオ・スンフン(34)が正守護神を担っているため、ク・ソンユンが出場機会を得られるかは現時点では不透明だ。
なお、ほかでは浦項(ポハン)スティーラースにDFハ・チャンレ(27)、FCソウルにDFキム・ジュソン(21)とMFチョン・ヒョンチョル(29)、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスにMFパク・サンヒョク(24)とMFミョン・ジュンジェ(28)、済州(チェジュ)ユナイテッドにMFソ・ジンス(21)、釜山(プサン)アイパークにMFクォン・ヒョクギュ(21)が復帰する。
GKカン・ジョンムク(26)は入隊前に前所属のソウルイーランドFCを退団しているため、除隊後はフリーの状態となる。
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