「特別で幸せな夜だった」
トッテナムの韓国代表FWソン・フンミン（29）は7月13日、ソウルワールドカップ競技場で行われた「Coupang Playシリーズ」第1戦のチームKリーグ戦で後半から途中出場し、2ゴールを記録した。試合も6-3でトッテナムが勝利した。
ソン・フンミンはFWハリー・ケイン（28）とともにベンチで前半の戦況を見守った。そして、後半開始からケインが投入されると、その2分後にソン・フンミンもピッチに足を踏み入れた。
実は、この交代にはアントニオ・コンテ監督の配慮があったという。ソン・フンミンは「そのような配慮はあまり期待していなかったが、監督がスタジアム到着後に話してくれた。“後半に一度に交代されると、投入されたことをわからない人もいるから”と。韓国で試合をするだけに、特別に僕に気を配ってくれた。チームメイトや監督、クラブすべてに感謝している」と述べた。
いつもは韓国代表の赤いユニホームを着て訪れるソウルワールドカップ競技場も、トッテナムの一員として訪れたこの日は新鮮な感覚を抱いた。自身の専売特許である“カメラセレモニー”も披露することができた。
「代表戦のときはいつも観客席が赤色に染まるが、この日は（トッテナムの）白色だった。スタジアムの雰囲気が違って見えた」というソン・フンミンは、「ゴールを決めることはいつも幸せで、楽しいことだ。トッテナムの一員として、ソウルワールドカップ競技場でゴールを決められたことは、今回が最初で最後の日になるかもしれない。特別な日に、特別なゴールを決めることができた」と強調した。
この日は試合前から強い雨が降り注ぐ悪天候だったが、約6万4000人の観客がスタジアムを埋め尽くした。観客はソン・フンミンにはもちろん、トッテナムの選手たちにも大きな拍手と歓声を送った。ソン・フンミンは試合後、トッテナムのチームメイトとは別に移動し、ピッチを一周してファンに挨拶した。
「本当に楽しかった。幸せな夜を過ごすことができそうだ」と笑顔を見せたソン・フンミンは、「トッテナムのファンが多かったと思うが、サッカーを愛するファンだったからこそ、スタジアムに来てくれたと思う。ゴールもたくさん決められて、面白い試合になったので楽しかった。すべてファンのおかげだ」と感謝の気持ちを伝えた。
ソン・フンミンはこの日対戦したチームKリーグにもポジティブな評価を下した。後半にはソン・フンミンとマッチアップしたDFキム・ドンミン（27、仁川ユナイテッド）が一発退場となる不運もあったが、チームKリーグはトッテナムと対等な試合を繰り広げた。
「実際、連携を合わせる機会もなかったはずだ。短期間でこのような試合をすることは簡単ではない。それでも、彼らは良い場面をたくさん作りだしていた。印象深かったよ」と、ソン・フンミンはチームKリーグのパフォーマンスを称えていた。
なお、トッテナムは来る16日、「Coupang Playシリーズ」第2戦として、水原（スウォン）ワールドカップ競技場でセビージャと対戦する予定だ。
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