「ソン・フンミンを指導できるのは監督として良い経験」。
6月6日、サッカー韓国代表は大田(テジョン)ワールドカップ競技場でチリとの親善試合を行い、2-0で勝利を収めた。
試合後、韓国代表のベント監督は、「正当な勝利だった。ブラジル戦より発展したということはポジティブだ。前半序盤は良くなかったが、先制ゴールを決めてからはバランスを保とうとした。もちろん、後半には試合を早く終わらせるチャンスがあった。2回目の得点をもっと早く決めるチャンスがあったが、そうはできなかった」とし、残念さと満足感を同時に示した。
ベント監督は今回、チョン・ウヨン(フライブルク)を二列目中央に配置。チョン・ウヨンはスピード感のあるパスと展開力で、潤滑油の役割を十分果たしたと言える。
ベント監督も、「チョン・ウヨンは良い技術を持っており、試合の理解度が優れている。ヨーロッパで活躍しており、試合中に良いリズムを見せてくれる選手だ。本人が果たすべき役割を十分果たした」と高く評している。
そしてこの試合にセンターFWとして出場したソン・フンミン(トッテナム)は、韓国人選手としては16番目にセンチュリークラブ(Aマッチ100試合出場)に加入することとなった。
後半アディショナルタイム、完璧なフリーキックでの得点で自ら花を添えたソン・フンミンについて、ベント監督は、「ソン・フンミンはストライカーのポジションでも起用可能だ。代表はもちろん、所属チームでもしばしば(最前線で)活躍している。アタッカーとしての特徴は、ファン・ウィジョ(ボルドー)、チョ・ギュソン(金泉尚武)とは異なる。ウィンガーを活用するのがチリ戦の構想だった」とし、「ソン・フンミンと過ごしてきた過程が良かったし、彼を指導することができて良い経験になっている。皆、ソン・フンミンの能力はよく知っているはずだ。嬉しい気持ちだ。今後、さらに長い間、良い活躍を続けてほしい」と強調している。
またブラジル戦、唯一の得点を挙げたファン・ウィジョは最後まで出場せず、チョ・ギュソン)だけが後半22分に投入された。
このベンチワークについてベント監督は、「6月は2週間で4試合を行う。最善のコンディション管理が重要だ。ファン・ウィジョのスターティング除外は戦略的な決定だ。ファン・ウィジョはブラジル戦で得点を挙げ、満足できる活躍を見せた。彼が代表でどのような存在なのかは、よく知っている。しかし時には変化も必要だ」と起用の意図を説明した。
攻撃陣が充実している反面、センターバックのキム・ミンジェ(フェネルバチェ)の穴は感じられた。チリ戦にはチョン・スンヒョン(金泉尚武)とクォン・ギョンウォン(ガンバ大阪)がセンターバックを務めたが、数的優位の中でもチリに何度も脅かされていた。
守備陣の出来については、「先の試合でも問題点が出た。今日はその試合に比べて問題点が少なかった。この問題点は守備だけでなく攻撃プロセスが関連している。守備的には良い態度を見せてくれたと思う。ファーストプレスも向上している。ラインを下げた時はミスが出たので、どのように発展すべきか悩む」と自分の考えを明らかにした。
■【写真】ネイマールとソン・フンミン、試合後に笑顔でユニ交換
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