アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフを控える韓国Kリーグ1(1部)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に緊急事態が発生した。チーム内で新型コロナウイルス感染者が多数発覚したのだ。
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蔚山現代は来る3月15日、ホームの蔚山文殊サッカー競技場でポートFC(タイ)とのACLプレーオフを戦う。
この試合で勝利すれば、川崎フロンターレ(日本)、広州FC(中国)、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と同じグループIに入る。来る4月15日から5月1日までのグループステージはマレーシアで集中開催予定だ。
今季開幕前、横浜F・マリノスからレンタル移籍で獲得したMF天野純(30)をはじめ、元ガンバ大阪DFキム・ヨングォン(32)、元浦和レッズFWレオナルド(24)など、実力ある選手を補強した蔚山現代。
Kリーグでは開幕から唯一の5試合無敗(4勝1分)を貫き、12チーム中首位と勢いに乗っている。
ところが、今回のACLプレーオフを前にチームは危機に直面している。というのも、チーム内で新型コロナ陽性反応を示した選手が多数発覚したのだ。
試合前日の14日、記者会見に出席したホン・ミョンボ監督は、「新型コロナ感染者がチーム内で発覚したのは事実だ」と感染者発覚を認めると、「負傷した選手も数人おり、チーム運営が非常に難しい。ただ、今日の夕方までに起用できるすべての選手を選び、明日の試合に送り出せるよう準備する」と伝えた。
2020年のACL王者である蔚山現代は、昨季ACLで準決勝敗退に終わった。それだけでなく、国内ではFAカップでも準決勝で敗れ、Kリーグでは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに後塵を拝す2位と、シーズン無冠に終わっていた。
ホン・ミョンボ監督は「昨年は(リーグ戦もカップ戦も)どれか一つでも放棄できるような状況ではなかった。それは今季も同じだ」とし、「ホームで開かれるだけに、強い自信を持って試合に臨むつもりだ。我々がどこまで行けるかはわからないが、常に目の前の試合で最善を尽くすだけだ」と力強い意気込みを語った。
記者会見に選手代表で出席した元セレッソ大阪のMFキム・ソンジュン(33)も、「蔚山現代はACLに良い思い出がある。それに、今季はリーグ戦での良い流れを受け継いでいる。必ずホームで勝てるようにしたい」と力を込めて伝えた。
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