元清水エスパルスの韓国代表DFイ・キジェ(30、水原三星ブルーウィングス)の直接フリーキック弾が話題だ。
9月21日、水原ワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第31節の水原三星(スウォン・サムスン)対江原(カンウォン)FC。
この試合で先発フル出場したイ・キジェは、1-1で迎えた前半ロスタイムに直接フリーキックを沈めたのだが、この得点が韓国サッカーファンの間で注目を集めている。
得点シーンを見ると、水原三星がペナルティエリア手前で獲得したフリーキックで、イ・キジェは短い助走から左足を一閃。ボールは鋭い軌道を描き、精一杯ジャンプした江原の壁も超え、最後はポストに当たってゴールネットを揺らした。あまりに強烈なシュートに、相手GKイ・ボムス(30)もただ見送ることしかできなかった。
このフリーキックには水原三星のベンチも騒然。イ・キジェと同じ左利きであり、フリーキックの名手として知られる元韓国代表MFヨム・ギフン(38)は驚きを隠せない様子で拍手を送ると、ほかの選手は鳥肌が立ったことをチームメイトに伝えるなど、イ・キジェのゴールに歓喜していた。
イ・キジェはフリーキックのほか、後半7分には自身のクロスから勝ち越し弾となる江原のオウンゴールを誘発するなど、チームの勝利に貢献。水原三星はこれで去る5月29日の第19節FCソウル戦以来11試合ぶりであり、後半戦初となる白星を手にした。
現在まで行われたリーグ戦全30試合に出場し、出場時間で全体トップの2895分を記録しているイ・キジェ。彼は5月にも直接フリーキックを決め、月間ベストゴール賞にあたる「G MOMENT AWARD」を受賞している。それだけに、見事にフリーキックを沈めた9月も受賞を期待できそうだ。
なお、Kリーグの公式YouTubeチャンネルやインスタグラムでは、イ・キジェのゴールシーンと関連して「イ・キジェの左足はホンモノ」「まさにキジェ・ゾーン」「とんでもない左足だ」「言葉が出ない」「芸術的」など、絶賛のコメントが多く寄せられていた。ハイライトでは8分11秒からイ・キジェの得点シーンを確認できる。
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