2026年北中米ワールドカップまで約半年。
このタイミングで、韓国代表を“ダブルパンチ”が襲った。中盤と守備の要がそろって負傷離脱する見通しとなり、ホン・ミョンボ監督の最終準備に暗雲が立ち込めている。
まずはバイエルン・ミュンヘンに所属するキム・ミンジェの欠場だ。12月22日(日本時間)、アウェーで行われたハイデンハイム戦を負傷のため欠場。チームは4-0で大勝し単独首位を堅持した。
キム・ミンジェは太ももの痛みと歯の問題でメンバーから外れ、長期離脱者リストに入ったと伝えられている。現地メディア『TZ』によると、クラブは週の途中から練習強度を調整しており、試合当日は休養が与えられたという。キム・ミンジェ不在のセンターバックはヨナタン・ター、ダヨ・ウパメカノという実力者が埋めたものの、代表にとっては代えが利かない軸が抜けてしまう。
さらに追い打ちをかけたのがイ・ガンインだ。所属するパリ・サンジェルマン(PSG)は20日、「18日に行われたフラメンゴとのFIFAインターコンチネンタルカップ2025決勝(PSGがPK戦で勝利)で太ももを負傷した。今後数週間の出場は難しい見通しだ」と発表した。
イ・ガンインは直近で調子を上げ、徐々に立場を固めつつあった。ウスマン・デンベレ、デジレ・ドゥエの負傷離脱で巡ってきたチャンスをつかみ、フランス現地では右サイドの先発起用を推す声まで出ていたという。そこからの太もも負傷は、勢いに水を差す形となった。
守備の土台を支えるキム・ミンジェ、攻撃の起点になり得るイ・ガンイン。センターラインの“最重要パーツ”が同時期に抜ける見通しとなれば、戦術の再設計は避けられない。ホン・ミョンボ監督も「イ・ガンインは負傷でしばらく休養が必要になった。(最終メンバーが発表される)来年5月に何が起きるかは誰にも予測できない。最善を尽くして万全の備えをしなければならない」と強調している。
W杯本番は待ってくれない。韓国代表は、この“想定外の同時離脱”を乗り越えられるのか。年明け以降の復帰時期とコンディション次第で、北中米へのシナリオは一気に書き換わることになりそうだ。
(記事提供=OSEN)
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