アメリカの球団が韓国の球団といわゆる“移籍金商売”をすると、韓国球団は選手の契約規模をできるだけ小さくしようと努める。
外国人選手の多くが保障額とインセンティブを別に設定した契約を結ぶため、韓国球団としては当然、保障額の規模を減らしてインセンティブの規模を増やしたい。全体の契約規模を設定した後、保障額とインセンティブの割合、そしてインセンティブの詳細内訳などを置いて、交渉のテーブルで駆け引きをする。
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MLB球団のロースター(登録選手)作業によって、時間が遅れる場合も多い。
MLB球団は、戦力減につながる有望選手40人をロースターに入れる。ロースターから除外されると、自然にルール5ドラフト(現役ドラフト)対象者となる(ただし契約時に18歳以下は入団から5年、19歳以上は入団から4年が経った選手が対象)。韓国の“2次ドラフト”はドラフト前に40人の保護名簿を新たに作るが、MLBは11月の特定時点を基準に作成されたロースターで、ルール5ドラフトを行う。
韓国に来る外国人選手の場合、その40人の末端にいる場合が多い。そして選手の韓国行きが決定されても、ロースターから除外するまで時間を置く。その間に他の球団とのトレードを推進することもあり、FA移籍を計画していたらトレードとFA移籍が確定した後、ロースターの整理作業を総合して、実行する。
なお、怪我や手術歴がある選手は、身体検査の後に契約を正式発表する。契約書は完成したが、現地医療院の問題で身体検査に時間がかかる場合、契約発表も遅れるしかない。