その後、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに1年在籍し、2017年に古巣・蔚山現代に復帰。2020年に光州(クァンジュ)FCに加入し、1年で退団後は半年間無所属が続いたが、2021年6月に仁川(インチョン)ユナイテッドに加入。2022シーズンまで在籍し、昨年10月にはKリーグ通算300試合出場を達成した。Kリーグ通算成績は303試合8ゴール20アシスト(昇降格制度導入以前含む。1・2部合計成績)。
代表では2012年ロンドン五輪にGKチョン・ソンリョン(38、川崎フロンターレ)、FWパク・チュヨン(37、蔚山現代)とともにU-23韓国代表のオーバーエイジ枠で出場し、銅メダル獲得に貢献。A代表では2009年にデビューした後、2013年東アジアカップ(現・E-1サッカー選手権)に出場。2014年ブラジルW杯では最終エントリーに含まれるも出場機会はなかった。最後の国際大会出場は2015年アジアカップだ。
天安シティFCは2008年に「天安市庁サッカー団」として創設された地方自治体運営の市民クラブ。創設後から2019年までナショナルリーグ(実業団リーグ)で活動し、2020年からは「天安市サッカー団」に改称してK3リーグ(セミプロ、3部相当)で戦っていた。
ただ、昨年8月に2023シーズンからのプロ参入が認められたことで、チーム名を現在の「天安シティFC」に変更。同じくプロ参入が決まった忠北清洲(チュンブク・チョンジュ)FCとともに、新シーズンからKリーグ2を戦うことになった。
昨季までセミプロで戦っていただけに、クラブと代表の両方で豊富な経験を持つキム・チャンスの加入は心強いだろう。
天安シティFCは発表に際し、「キム・チャンスはここ数年、出場時間が減っていたのは事実だ。しかし、彼は自己管理の原則、試合準備に対する真摯な気持ちとノウハウを持っている。プロ生活の経験が少ないチームメイトを行動で、アドバイスで助けられる適任者だ」と、ベテランへの期待を伝えている。
キム・チャンスも加入にあたり、「天安は新生チームだ。選手たちからは目標を達成したいという情熱を感じることができる。後輩たちが望む目標に達することができるよう、サポートすることが私が天安で果たすべき役割だと思う」と意気込みを明らかにした。
それとともに、「出場時間はそう多くないはずだ。次の機会があるかどうかもわからない」とし、「今シーズンが選手生活の最後だという思いで最善を尽くす。後輩たちとともに望む目標を達成できるよう、残りの情熱を燃やすシーズンになるだろう」と覚悟を伝えた。
なお、天安シティFCには元清水エスパルス、湘南ベルマーレ、栃木SC、FC町田ゼルビアのMFイ・ミンス(30)、元いわきFCのDF金大生(キム・デセン、27)らが在籍している。
(文=ピッチコミュニケーションズ)
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