日本代表も体力を温存した。サイドから始まる攻撃をいかにシャットアウトできるかがカギだ。
森保一監督率いる日本代表は、第2戦まで終了したE-1サッカー選手権で1勝1分を記録している。
初戦の香港代表戦で6-0の完勝を収めたものの、第2戦では中国代表と0-0の引き分けに終わった。
本日(7月27日)の韓国代表戦では無条件で勝利が必要であり、引き分け以下に終われば、韓国代表に優勝を明け渡すことになる。
とはいえ、日本代表は甘く見ることができるような相手ではない。
韓国代表同様、日本代表も第2戦で先発11人を入れ替えるという大幅なローテーションを稼働した。後半終了間際にはMF相馬勇紀(25、名古屋グランパス)など一部主力が投入されたものの、選手の体力配分が考慮された。
このため、“日韓戦”の日本代表は、初戦の中国戦でプレーした選手の大部分が出場する見通しだ。
日本特有のパスプレーとビルドアップは変わらない。そして、その中心にはサイドの活発な攻撃参加がある。特に、右サイドバックのDF山根視来(28、川崎フロンターレ)が核を担う。山根は昨年3月の“日韓戦”で、強烈な右足シュートで先制点を挙げた選手だ。
山根はDF酒井宏樹(32、浦和レッズ)に次ぐ日本代表2番手の右サイドバックのオプションだ。それだけ、森保監督からの信頼も厚い。積極的なオーバーラップはもちろん、正確なクロスで、攻撃面での貢献度も高い。
左サイドには相馬だ。相馬はサイドであれば左右どこでもこなすことができ、身長は166cmと小柄だが、ハイレベルのスピードとドリブル能力を持っている。初戦の香港戦では2ゴールを記録しており、開始1分の直接フリーキックはもちろん、コーナーキックも担当するなど、正確なキックを持っている。
攻撃陣はFW西村拓真(25、横浜F・マリノス)、FW町野修斗(22、湘南ベルマーレ)、FW水沼宏太(32、横浜F・マリノス)で構成される見通しだ。
3人は初戦の香港戦でも息を合わせた。特に、町野と西村はそれぞれ2ゴールを決めた。2人は今季Jリーグで8ゴールずつ決めているだけに、チャンスが来れば着実に仕留められる決定力を持っている。韓国の守備陣は警戒しなければならない。
それに、日本は自国開催にもかかわらず、優勝を逃す危機に瀕している。日本の立場、そして森保監督の立場としても、絶対に引き下がることのできない一戦だ。はたして、宿命のライバル対決を制するのはどちらの国だろうか。
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