今年の韓国Kリーグは、“常勝軍団”全北現代モータースの優勝で幕を閉じた。そんな強豪の優勝には、チーム唯一の日本人選手である邦本宜裕(24)の存在も欠かせなかった。
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邦本は浦和レッズユース時代に16歳でトップデビューを果たし、2015年にアビスパ福岡へと加入。2016年にはJリーグ初得点などを挙げるも「契約条項違反」で契約解除となり、2018年に加入した慶南FCでKリーグでのキャリアを歩み始めた。
韓国に渡って今年で4年目の邦本は、2020シーズンから全北でプレーし、移籍初年度の昨年はリーグとFAカップの2冠、今年もリーグ優勝に大きく貢献した。
そんな邦本は、12月5日に全北のホームで行われたKリーグ1(1部)最終節の済州ユナイテッド戦で、見事なアシストと華麗なプレーを見せ、観衆を沸かせていた。
まず、全北の1点リードで迎えた後半27分。左サイドライン際で後ろ向きの状態でパスを受けた邦本は、素早く反転して即座に前線のスペースへとスルーパス。これをオフサイドギリギリで抜け出したFWのソン・ミンギュ(22)が冷静に決め、全北は待望の追加点。邦本にはアシストがついた(10:18~)。
そして邦本は同35分、自陣ゴール前での混戦を鮮やかなルーレットで抜け出し、チームのピンチを救っている(11:36~)。
なお、全北は今シーズン史上初の5連覇を達成し、Kリーグの歴史に新たな1ページを刻んだ。邦本自身もMF部門のベストイレブン候補に選ばれ、主力としてチームを牽引してきた。
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