復帰戦は次回に持ち越されたが、チョ・ギュソンがチームに帰還した。
チョ・ギュソンは8月15日(日本時間)、所属するミッティランのホームで行われたUEFAヨーロッパリーグ(UEL)予選3回戦第2戦、フレドリクスタFK(ノルウェー)戦の出場メンバーに名を連ねた。ただし、この日はピッチには立たなかった。
それでも、実に1年3カ月ぶりに試合会場に姿を見せたことでクラブとサポーターは歓喜。ミッティランは公式SNSにスタジアムに現れたチョ・ギュソンの写真を投稿し、「Welcome Back Cho」とコメント。試合前にはファンに挨拶する姿も掲載し、その復帰を歓迎した。
チョ・ギュソンは2022年カタールW杯グループステージのガーナ戦で2得点を挙げ、一躍ブレイク。190cm近い長身とフィジカルを生かしたプレー、そして端正なルックスも相まって、ピッチ内外で人気を集めた。
2023年夏にはデンマークのミッティランへと移籍し、25歳で欧州初挑戦。加入初年度から背番号「10」を託され、リーグ戦30試合で12ゴール4アシストを記録し、その期待に応えてみせた。
国内リーグからW杯、そして欧州挑戦と順調なキャリアを歩んでいるように見えたが、思わぬ落とし穴が待っていた。初年度終了後のオフに膝の手術を受けた際、輸血過程で血液感染が発生し、合併症を発症。リハビリと回復に専念せざるを得ず、2024-2025シーズンは公式戦出場ゼロに終わった。この間、韓国代表からも遠ざかり、最後の出場は昨年3月26日のタイ戦だった。
そうした紆余曲折を経て迎えた今回の復帰。出場は叶わなかったものの、クラブやサポーターに大きな期待を抱かせる一歩となった。
また、この復帰は2026年北中米W杯を1年後に控えた韓国代表にとっても朗報だ。現代表ではオ・ヒョンギュ(ヘンク)、チュ・ミンギュ(大田ハナシティズン)らがセンターフォワードの座を争っているが、ここにチョ・ギュソンが加わればレギュラー争いはさらに激化するだろう。
なお、ミッティランはこの試合に2-0で勝利し、2戦合計5-1でプレーオフ進出を決めている。
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