韓国を揺るがした“n番の部屋”事件で、「n番部屋」と「博士部屋」を運営して性搾取物を制作・流布した「カッカッ」ことムン・ヒョンウク(26)と、「ブタ」ことカン・フン(20)の懲役刑が確定した。
先立って主犯のチョ・ジュビン(25)は懲役42年の刑が確定したが、彼に続いてムン・ヒョンウクには懲役34年、カン・フンには懲役15年の刑が下された。
最高裁判所1部(主審オ・ギョンミ大法官)は11月11日、児童・青少年の性保護に関する法律と性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反、強制わいせつ、特殊傷害などの容疑を受け、控訴審で懲役34年を宣告されたムン・ヒョンウクの上告を棄却した。
10年間の身元情報公開・告知、児童・青少年関連機関および障害者福祉施設の就業制限、30年間の位置追跡電子機器(電子足輪)の装着などの命令も、そのまま維持された。
ムン・ヒョンウクは2017年1月から2020年初めまで、計1275回にわたって児童・青少年被害者21人にわいせつな動画を自ら撮影させ、その動画を受け取って制作・所持した疑いなどを受けた。特に2020年1月までの1年ほどは、「カッカッ」というニックネームを使ってテレグラムのチャットルームを開設し、性搾取動画3762件を配布したことが把握された。彼の素顔が公開されると、一部メディアが「メガネをかけた悪魔」などと報じたことがある。
この日、最高裁判所1部は、主犯チョ・ジュビンの共犯者であるカン・フン(ニックネーム「ブタ」)の上告も棄却し、懲役15年の刑を確定した。
カン・フンは2019年9~11月、主犯チョ・ジュビンと共謀して、児童・青少年7人を含む被害者18人を脅迫し、わいせつな動画などを撮影・制作し、営利目的でテレグラム「博士の部屋」で販売・配布した疑いで起訴された。カン・フンはチョ・ジュビンが「博士の部屋」を作った段階から管理・運営を手伝ってきた共犯者だ。
去る10月14日にチョ・ジュビンの懲役42年の刑を確定し、「博士の部屋」が犯罪団体であることを認めた最高裁は、この日、カン・フンとムン・ヒョンウクの犯罪団体組織・活動罪も有罪と判断した。
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