毎週火曜22時放送中のドラマ『Eye Love You』の“韓国あるあるネタ”が面白いと話題になっている。
【注目】日本人が『Eye Love You』にハマるワケとは
『Eye Love You』は、目が合うと相手の心の声が聞こえてしまう能力を持つ主人公の侑里(二階堂ふみ)と、純粋無垢な年下韓国人留学生ユン・テオ(チェ・ジョンヒョプ)の恋模様を描いたラブストーリーだ。
素直になれない侑里と超ピュアな“大型犬男子”のようなテオという、正反対な2人の関係性にも注目なのだが、劇の魅力の要素として挙げられるのが韓国ならではの“カルチャー”だ。
第1話の食事シーンではテオが「キムチ チョアヘヨ?」「“チョアヘヨ”は“好きですか?”という意味です」と話したり、第2話では「侑里さんの“ユリ”は韓国語でガラスという意味なんです」と説明したりと、ドラマを見ながらサクッと韓国語が勉強できたりするシーンも登場する。
その第2話の野外シーンで侑里が紙に自分の名前を書こうとすると、テオが侑里の頭の上に手をかざして日差しを遮ってあげるという“胸キュンポイント”も登場するのだが、実はこの行動、韓ドラ界では“伝家の宝刀”といっても過言ではないほど、有名な仕草だ。
韓国ドラマ『この恋は不可抗力』(2023年)や『都会の男女の恋愛法』(2020年)など、数々の恋愛ドラマに登場してきた。
日本ドラマにもかかわらず、韓国ドラマのような“濃い目な恋愛の味付け”も楽しめるというのも同作の魅力の一つだ。
テオの“胸キュン仕草”は、まだまだ続く。侑里の会社「Dolce & Chocolat.」のインターン生としてやってきたテオの歓迎会シーンで、侑里にこっそり「アイスクリーム買いに行きませんか?」とメッセージを送る。
「なんでアイス?」と不思議がる侑里だが、韓国人男性にとって「アイスクリームを買いに行こう」と誘うのは、2人きりになりたいアプローチの意味が隠されていたのだった。
ちなみに韓国では、この他にも「ラーメン食べていきませんか?」という恋愛の誘い文句がある。
この「ラーメン」のフレーズは、特に女性からの誘い文句として定着しており、実際は冗談めかしたように使われることが多いが、韓国人男性からするとドキッとする台詞の一つなんだそう。
「ラーメン食べていきませんか?」は、2001年の韓国映画『春の日は過ぎゆく』で女性主人公が男性主人公に「ラーメン食べに来ない?」と家に誘ったことから浸透し、流行ったんだとか。
テオのアイスクリームのフレーズに、ネット上では「これはラーメンのお誘いも、いつか登場するのでは?」といった声も少なくなかった。
第3話の終盤、バレンタインフェアが無事成功し、安堵する侑里にテオが「頑張ったご褒美にデートをしてほしい」とお願いするシーンでは、“韓国式の指切り”が登場する。
デートの約束のためにテオから差し出された小指を結んだ後、侑里が「もういい?」と指をほどこうとすると、テオが「いいえ、はんこを押してください」と制止する。
不思議そうな顔で見つめる侑里に、「僕の真似をしてください」と言って、はんこ、コピー、サインまでしてみせるテオ。「はんこ」というのは韓国式指切りの一環で、小指をからませたまま親指同士をくっつけるというもの。これで「はんこを押した」となるのだ。
その後、指をほどいて手のひらを合わせ、くっつけたままお互いに引く。これが「コピー」だ。
この「コピー」部分、昔はなかったが、今では一般的なんだとか。さらに、テオは手のひらに「サイン」までしており、年々指切りの工程が長くなっていることがわかる。
韓国語の台詞だけでなく、韓国人ならでは“あるあるネタ”まで楽しめる『Eye Love You』。最近、日本ドラマ離れしていたというあなたもきっと楽しめるはず…!
『Eye Love You』第4話は、本日(2月13日)22時からTBS系にて放送予定。地上波放送終了後には、Netflixで配信される。
(文=新井いるる)
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