22歳の女優が高校生役の出産を演じた。しかもデビュー作でだ。女優ノ・ユンソがその難しい演技を見事に消化し、視聴者にたしかな印象を残した。
6月5日に放送された韓国tvNのドラマ『私たちのブルース』(Netflix配信中)第18話で、パン・ヨンジュ(演者ノ・ユンソ)は学校で授業を受けているなか突然、陣痛を感じた。市場で働いていた高校生の夫チョン・ヒョン(演者ペ・ヒョンソン)は病院に駆けつけ、父親のチョン・イングォン(演者パク・ジファン)と義父パン・ホシク(演者チェ・ヨンジュン)も必死に走って向かった。
病院に運ばれたパン・ヨンジュは、汗を流し、息を切らしながらもチョン・ヒョンの手をしっかりと握り、涙を堪えた。病室の外の2人の父親は手を握り合い、まだ幼いパン・ヨンジュが無事に出産することを祈った。手術の代わりに自然分娩を選んだパン・ヨンジュを皆が応援した。
『私たちのブルース』は済州島(チェジュド)で暮らす人々の物語を描く。ノ・ユンソは全校1位の高校生パン・ヨンジュ役を引き受け、視聴者に会った。2000年生の彼女にとって今回の作品がデビュー作だったが、脚本家ノ・ヒギョンとキム・ギュテ監督の目は正しかった。
高校生の妊娠というテーマはセンシティブで、視聴者の間で好き嫌いが分かれるが、ノ・ユンソとペ・ヒョンソンの絵柄は綺麗だった。予期せぬ妊娠をして、堕ろさなければならないのか、産まなければならないのかと悩む人々の姿は、お茶の間に深い響きを与えた。両親との葛藤や和解も感動ポイントだった。
その中心に22歳の女優、ノ・ユンソがいた。妊娠中絶の手術のために産婦人科を訪れ、赤ちゃんの心音を聞いて嗚咽する演技で、お茶の間を涙の海にした彼女は、今回はリアルな出産シーンの演技で注目を集めた。
高校生の妊娠と出産というストーリーに完璧な力を吹き込んで、視聴者の涙を誘った。
先立ってペ・ヒョンソンは『OSEN』と会った席で、パートナー役のノ・ユンソについて「ノ・ユンソが早い2000年生なので、友人のように過ごすことにした。シーンについて考える部分は、共有して。お互いに合わせながら演技した。ノ・ユンソはデビュー作なのに、あまりにも演技が良く、僕のほうが力を得た。ケミストリーが良いと言ってくれて、感謝するだけ」と、賞賛したことがある。
『私たちのブルース』も残り2話となった。ノ・ユンソは6月5日、自身のインスタグラムに「最後の撮影日…ブルースに行かないで…大切だ」というメッセージを残し、作品に対する愛情を示した。同時に公開された写真では、渾身の力を尽くした出産演技の後、制作陣からお祝いの花束をもらっていた。
(記事提供=OSEN)
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