『ベイビー・ブローカー』出演のイ・ジウン(IU)を是枝監督が大絶賛!「女優として勘がいい」

是枝裕和監督が5月25日、グレイダルビオンで行われた新作映画『ベイビー・ブローカー』の記者会見で主演のIU(=イ・ジウン)を称賛した。

【関連】カンヌ映画祭でIUに人種差別?仏インフルエンサーが謝罪

是枝監督はこの日、IUについて「自分が書いたセリフをIUが言う瞬間、気持ち良いエネルギーを感じた」とし、「まるで詩を聞いているようだった。僕に詩の才能があるというわけではないが、IUが言うセリフはメロディーみたいで癒されたし、気持ちよかった」と語った。

劇中、赤ん坊の母親・ソヨンに扮したIUが子守唄を歌うシーンについては「IUがキャスティングされた後に入れた。僕がIUの歌を聞きたくて入れたようなものだ」という。

「IUをキャスティングしたきっかけは、巣ごもり生活の中で見たドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』だった。ドラマを見てから日本で手に入れられるライブのDVDも見て、歌も聴いた。また、チョン・ジェイルさんのピアノ伴奏に合わせて歌うユーチューブ動画も見た。その動画があまりにも印象的で、彼女が優れた歌唱力を持つ歌手だと感じた」

(『ベイビー・ブローカー』、6月24日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー、 ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED、配給ギャガ)イ・ジウン

女優としてはどんな魅力を感じたという質問には「声が魅力的だ」と言い、「僕は韓国語が分からないが、彼女の声を通じて出てくる表現力だけでも感情が十分に伝わることを感じられた。女優として勘がいい。ニュアンスを掴むのも早い。ディレクション後は(僕の意図通り)正確にやり遂げる。その答えを見つけ出すスピードが本当に速かった」と説明した。

是枝監督は韓国の撮影スタイルと、自分の撮影スタイルに違いがあったと明かした。

「韓国ではあらかじめ作ったコンテをもとに撮影に入るのが一般的だと聞いたが、僕は普段、俳優たちの演技を見ながら考え、台本を修正していくやり方を試みてきた。カメラマンや俳優たちと息を合わせながらカットを考える。今回も制作陣の理解があってそのやり方を貫くことができた。だから感謝している。だからこそ現場でもう少し生き生きとしたシーンが得られた」

『ベイビー・ブローカー』は、是枝監督にとって2018年に最高賞のパルムドールを受賞した『万引き家族』を含めて8回目のカンヌ出品だ。今年はパク・チャヌ監督の新作『別れる決心』(原題)も出品されており、2004年以来の競争となった。

そのことについて是枝監督は「僕たちの競争が面白く見えるかもしれないが、クリエイターとしてそういう考えはない。アジアの監督としてヨーロッパの映画祭に招待されること自体が光栄で、僕たちは応援し合う仲だ。しかも歳も近いので友達のような感じだ」と話した。

(記事提供=OSEN)

【関連】『ベイビー・ブローカー』カンヌで12分間のスタンディングオベーション!

【関連】『ベイビー・ブローカー』女優イ・ジウンに惚れた海外メディア…「韓国の国宝級スター」と大絶賛

【関連】30代は未婚の母としてスタート…巨匠をも魅了した役者イ・ジウンの歩み

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集