なぜ最前線の部隊に入隊する芸能人が多くなったのか?

2019年05月10日 話題 #兵役 #康熙奉コラム

5月7日にEXOのシウミンが怒濤部隊の新兵教育隊に入隊した。

怒濤部隊は軍事境界線のすぐ南側にある最前線の部隊だ。

シウミンのように、最近は芸能人が兵役に入るとき、最前線の部隊で新兵訓練を始める人が多くなっている。

(関連記事:EXOのシウミンが入隊した怒濤部隊はどんな部隊なのか

以前なら、韓国中部の論山(ノンサン)にある陸軍訓練所で新兵訓練を行う人が多かったのだが、本当に傾向が変わってきた。

仮に最前線の部隊の新兵教育隊で兵役をスタートさせると、新兵訓練が終わったあとに自隊配置を受けることがほとんどだ。

自隊配置というのは、新兵訓練後の本格軍務も同じ師団で行うことを意味している。つまり、そのまま最前線の部隊で兵役の最後まで務めることになるのだ。

(写真=シウミンInstagram)

もともと、韓国陸軍は北朝鮮からの攻撃を防御することが任務の第一になっており、最前線の部隊は国土防衛の要だ。

加えて、韓国最北部なので一番寒い地域であり、地形の起伏が多いので訓練も厳しいといわれている。

このような最前線の部隊で兵役を始める芸能人が多いということは、何を意味しているのか。

振り返ってみれば、芸能界のスターが兵役に対して積極的な行動に出たのは2010年以降である。

一番訓練が厳しいといわれる海兵隊に志願したヒョンビン、最前線の部隊で軍務を立派にやりとげたソン・ジュンギ、軍人としてすべての技量が優秀な人が選ばれる特級戦士になった東方神起ユンホ…彼らは兵役に前向きに取り組んで、芸能界に復帰後も大活躍している。

こうした先輩たちが良き手本となり、後輩の芸能人も大いに勇気づけられた。

何よりも、兵役は貴重なキャリアになるという意識も最近の芸能人には強くなってきた。そうであるならば、より環境が厳しい最前線の部隊で兵役を全うしよう、という覚悟が備わってくる。

かつて兵役は「芸能人の墓場」といわれた。

しかし、今はそんな時代ではない。

「芸能人にとっての兵役は、自分を磨いて一回り大きくなる場である」

最前線の部隊に次々に入隊していく芸能人を見ていると、つくづくそう思えてくる。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

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