“医師による安楽死幇助”を描いた韓国新ドラマ、監督が自身の考え語る「安楽死を勧める物語ではない」

2025年07月31日 番組 #韓国ドラマ

韓国の新ドラマ『メリー・キルズ・ピープル』(原題)のパク・ジュヌ監督が、作中で扱われる“医師による幇助(ほうじょ)”というテーマについて、自身の考えを語った。

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7月31日午前、ソウル・MBC社屋では『メリー・キルズ・ピープル』の制作発表会が行われ、主演のイ・ボヨン、イ・ミンギ、カン・ギヨン、クォン・ヘヒョ、ユン・ガイ、そしてパク・ジュヌ監督が出席し、作品への思いを語った。

『メリー・キルズ・ピープル』は、治療不可能な末期患者の安楽死を手助けする医師と、それを追う刑事との間で繰り広げられるサスペンスドラマ。韓国ではセンシティブなテーマである“尊厳死”や“安楽死”を描くことから、放送前から注目を集めている。

作中で描かれる“幇助”に関して、公開後の反応を懸念していないかと問われたパク監督は、「この作品は、“安楽死が必要だ”、“韓国でも導入すべきだ”という立場を一方的に提示するものではありません」と切り出した。

パク・ジュヌ監督
(写真提供=OSEN)パク・ジュヌ監督

続けて、「登場人物の中には反対する者もおり、主人公のソジョン(イ・ボヨン)自身も強い葛藤を抱えています。時には彼女がテヒョン(カン・ギヨン)を止めたり、逆にテヒョンがソジョンを制止する場面もあります。イ・ミンギさんが演じるキャラクターもまた、混乱し苦悩する姿が描かれます」と、“正解のない議論”として描いていることを強調した。

また、「安楽死に対して“これが正解だ”と結論づけることはできません。それぞれが個人的な意見を持つテーマです。韓国では“尊厳死”という表現が一般的ですが、安楽死とは異なり、その前段階にあたると考えています。死に向き合う選択は、多くの人にとって少数者的な立場からの苦渋の決断でもあるのではないでしょうか」と、慎重に言葉を選びながら語った。

さらに「海外の例を見ると、ヨーロッパやカナダでは、死期の迫った患者のうち3~5%が安楽死を選ぶといいます。それが“最も幸せな死”や“最善の選択”だと断言はできませんが、そうした選択肢が存在する現実には触れておくべきだと思います」と、作品の意図を丁寧に説明した。

イ・ミンギ、イ・ボヨン、カン・ギヨン、ユン・ガイ、クォン・ヘヒョ
(写真提供=OSEN)左からイ・ミンギ、イ・ボヨン、カン・ギヨン、ユン・ガイ、クォン・ヘヒョ

注目の『メリー・キルズ・ピープル』は、8月1日22時に初回放送を迎える。

(記事提供=OSEN)

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