俳優シン・ヒョンジュンが、突然この世を去った国民的女優キム・スミさんを再び追慕した。
10月28日午前11時、韓国で生放送されたKBS CoolFMのラジオ番組『パク・ミョンスのラジオショー』では、MCのパク・ミョンスがゲスト出演したシン・ヒョンジュンを紹介する際、「本来決まっていた日程なので出演しなければならなかったとはいえ、心が重くなりそうだ」とし、慎重に安否を尋ねた。
というのも、シン・ヒョンジュンが「オンマ(お母さん)」と呼んで慕っていたキム・スミさんが、25日に突然この世を去ったからだ。シン・ヒョンジュンはキム・スミさんが亡くなった25日同日、葬儀場が設けられる前からすぐにキム・スミさんの遺影の前に駆けつけ、涙を流していた。
「日本でのファンミーティングがあったため、空港に向かっている途中に(キム・スミさんの)悲報を聞いた」というシン・ヒョンジュンは、「オモニ(キム・スミさん)の葬儀場に行った後、日本のファンたちとの約束もあったので、夜に飛行機に乗って(日本に)向かった。多くの方々がオモニを追悼し、悲しんでくれて感謝している。天国ではストレスなく元気に過ごしてほしい」と思いを打ち明けた。
シン・ヒョンジュンはキム・スミさんの悲報が伝えられた翌日の26日、東京都の秋葉原アイドルステージでファンミーティング「日本ファンミ20周年BIRTHDAY FANMEETING」を開催し、日本のファンと交流していた。
シン・ヒョンジュンは「オモニとは作品も多くともにし、作品以外でも母親のように過ごした」とし、「皆の母だ。国民の母ではないか。本当にとても困惑しているが、力を出す。本当に多くの方々がオモニを愛してくださり、恋しく思ってくださったので、家族を代表して感謝の挨拶を申し上げる」と笑顔を見せた。
1949年10月24日生まれのキム・スミさんは1970年に芸能界デビューし、1980~2002年に放送されたMBCの最長寿ドラマ『田園日記』ではイルヨンの母キム・ソダム役を22年間熱演した。当時、キム・スミさんは32歳という若い年齢ながら田舎の祖母の演技を披露し、「国民的女優」「国民の母」と呼ばれるように。以降、ミュージカル『実家の母』でも14年間優れた演技を披露し、「母役の代表的女優」として位置づけられた。
そんなキム・スミさんは10月25日にこの世を去った。75歳だった。自宅で心配停止が発生し、同日午前8時頃に瑞草区のソウル聖母病院に搬送されたが、再び目を開けることはなかった。警察によると、死因は高血糖によるショックだという。
なお、キム・スミさんの遺作は映画『幽霊警察』(原題)となる予定だ。
キム・スミさんのほかシン・ヒョンジュン、チョン・ジュノらが出演する『幽霊警察』は、偶然にも中途半端な超能力を得ることになった人々が、事件・事故に巻き込まれるドタバタ劇を描いたコメディ映画だ。
2022年5月にクランクインした同作は、2025年初めの公開を予定している。
(記事提供=OSEN)
◇シン・ヒョンジュン プロフィール
1968年10月28日生まれ、ソウル出身。1990年の映画『将軍の息子』でデビュー。1996年の映画『銀杏のベッド』で一気に知名度を上げた。日本でも人気を博したドラマ『天国の階段』(2003)では、チェ・ジウ演じるジョンソの義理の兄を演じて大きな注目を集めた。また主演映画『家門の栄光』(2005)が大ヒットし、シリーズ化している。プライベートでは2013年に12際年下の一般女性と結婚。3児の父親でもある。
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